第15話大学受験

23日の午前中、青木の叔母さんとW大学の場所を確認した。

そして、大学が準備したホテルに移動し、叔母さんと別れた。

「利秋君、あしたは頑張ってね。受験が終わる頃に迎えに、また、来くるね」

と、言われた。

僕はホテルの部屋に入ると、明日の受験の小論文の問題集を読み始めた。

何度も何度も、小論文は書いてきた。明日のテーマは何だろうか?

夜になると、シャワーを浴び用意された料理を食べた。パスタであった。

夜の8時早目に寝た。有料テレビをさすがに見る気分じゃなかっ。


翌朝、受験会場に向かう。番号が書かれた席に座る。

10時、英語の試験が始まった。解ける。考えさせられるが、解ける。

50分があっという間だった。

国語が済み、小論文。

小論文のテーマは、「殺されたウサギが器物破損罪でしか問えない法律の欠点」であった。

当時はまだ、動物愛護法がなかったので、動物を殺しても、器物破損にしかならなかったのである。


午前中に試験が終わり、午後から面接があった。

面接官からめちゃくちゃ言われた。

「君は詰め襟を着ているが何故だ?」

「校則だからです」

「君は羊なのか?飼い主の言う事を聞く羊なのか?」

「……」

僕はこのW大学が大嫌いになった。


午後2時。全ての試験が終了し、会場を後にした。

校門の出口には叔母さんがいた。

叔母さんは僕を靴屋さん連れて行った。僕はスニーカーを選んで買ってもらった。

一晩、また叔母さん家に泊まり25日、羽田空港から九州に戻った。

空港に到着すると、叔母さんの家に電話して、無事に着いた事とお礼を言った。

12月25日、クリスマス。

今日は、日曜日。

僕は空港から真っ直ぐ家に帰らず、真美の待つふれあいセンターに向かった。




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