第7話 ヒロインたちの救出

「颯。まずどこから見て回るんだ?」


「文房具類からが妥当だろ。その後はまぁ適当にぶらぶらして昼飯食ったらボーリングで。」


「いいね!あっバッシュも見ていいか!?」


「あぁ。付き合うよ。」


話しながらそういえばこいつはこいつはバスケがとんでもなくうまい設定だったなと思いだした。こいつがバスケ部だからヒロイン二人はバスケ部のマネージャーになるんだよね。


「おい、颯!あれ見ろよ!美女二人がナンパされてる!」


「みたいだな。困っているようだし助けてやるか・・・」


「お前女嫌いなのにそういうとこはホント紳士だよな。」


「ほっとけ。俺が女嫌いなのは名前と顔と金によって来る女が多すぎるからだ。それより助けた後はお前がうまくやるんだから考えとけよ。」


そんなことを話しながら近づいて行くと会話が聞こえてきた。


「しつこい!私たち人を待っているんです!さっさと消えてください!」


茶髪のボブの女の子の声が男たちに罵声を浴びせる。


「はぁ!?ちょっとかわいいからって下手に出てやれば調子に乗りやがって!こっちにこい!」


少女の言葉に逆上した男が手を伸ばすがその間に割り込み手を掴んで捻り上げる。


「いてぇ!てめぇ何しやが・・・ってお前は白金颯!?」

誰だこいつ。転生前の記憶にも照合無し。まぁ白金は有名だから知られてるのかな?


「君とは初対面だと思うが俺を知っているなら話は早い。この子たちは俺の連れだから。手を出したらこの施設を永久出禁にした上で嚙み殺すぞ?」


「あなたのお連れ様とは知らなかったんです!すいませんでしたぁ!」


こうしてナンパ男二人は走り去っていった。

小者すぎんか?


「相変わらずのイケメンムーブだねぇ」

見なくてもにやけ顔をしているのがわかる親友の声が聞こえて振り返る。


「うるさい。お前には顔面偏差値でダブルスコアの敗退してるから。」


「そこまでじゃないだろ!お前も普通にイケメンでモテてるだろ。」


「あっ・・・あの!」

そんなやりとりをしていると後ろから声がかかるのだった。

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