居酒屋"魔王城" ニホン支店

サマーソルト

第1話 ティラマーツァの竜田揚げ

2月中旬、時刻は23時32分。

草木も眠る子の刻、街灯に照らされた道を歩く1人の男がいた。


マフラーを巻き、しわしわのリクルートスートを纏うサラリーマン。目元には隈、髪はボサボサ、曲がった猫背。実年齢27歳とは思えない程に、彼の外見は酷く老けて見えた。


「(明日が休みとは言え、朝4時からこの時間まで仕事とか頭おかしいんじゃねえの。残業時間計算する気にもなれねぇ……)」


繁忙期、人手不足の中小企業で働くプログラマー。それが彼。

労働基準法が味方をすることなどなく、納期と作業量が悪い方に反比例した仕事を彼は何とか遂行し、結果この時間帯の帰路である。


一人身である彼に、帰る場所はあっても帰りを待つ人はいない。

家に帰っても冷蔵庫には碌なモノが入っていない。

自炊をする体力と気力は皆無。


「………どこかで飲もう」


どうせ明日は休みだ、たまには良いものを食べよう。

そう考えた彼は歩きながら周りを見渡す。


彼の住むアパートはトウキョウ駅から最寄り駅へ降りて徒歩2分。その道中には何もないので、立ち寄るならトウキョウ駅に着くまでにある店がいい。

普段は病人の様に俯いたまま歩く彼だったが、今日だけは猫背を伸ばし、顔を上げて店を探す。少しだけ、彼の外見年齢は実年齢に近づいた。


トウキョウはニホンの都心、夜が遅くとも人は多い。加えて今日は週末。居酒屋も飲食店も賑わいに満ちており、直ぐに入れる店はなかなか見つからない。


「………? なんだここ」


そんな中、彼は見つけた。

ポツンと佇む一軒の居酒屋を。


トウキョウでは珍しい年季の入った古き良き木造建築。にもかかわらず、道行く人は全く見向きもしない。灯りは付いているが、お客が入っているとは思えないほどの静けさ。

看板すら掲げられていないその店を彼が居酒屋だと判断できたのは、出入り口にある2つの提灯のお陰だった。


「居酒屋、『魔王城』?」


一つの提灯には『居酒屋』。

もう一つには『魔王城』。


お世辞にも綺麗とは呼べない字体で書かれているが、彼には読み取れた。


「……随分と、質素な魔王城だな」


彼が思い浮かべる魔王城とはあらゆるスケールで小さい『魔王城』。それが逆に興味を引いた。


良いお店ならそれでよし。

イマイチなお店でも笑い話ぐらいにはなる。


そんな軽い考えで、彼は引き戸を引く。

そこが本物の魔王城であるとはつゆ知らずに。



「―――よくぞ来た人間よ。我が城へ」



「い゛いッ!?」


一歩に入ると、彼を待ち受けていたのは暖炉の暖かな空気と、生存本能を刺激するドスの効いた低音ボイス、そして外観からは全く想像できない程豪華で煌びやかな内装だった。


床は白の大理石。天井にはシャンデリア。壁にはステンドグラス。

テーブルとイスは黒の大理石でできており、店内のあちこちには一つ何十万円しそうな高価な壺や絵画が飾られている。


店名に恥じないその内装と、厨房に見える角のようなものを頭から生やした覇気溢れる大男の姿を見て、彼は悟る。入るお店を間違えた、と。


「………し、失礼しまし」

「いらっしゃいませお客様」

「たぁ!?」


即座に帰ろうと回れ右をする彼だったが、時すでに遅し。

気配もなく現れた女性が、逃げ道を塞ぐように引き戸の前に立っていた。


足音なく突然現れた女性に驚く彼。

そんな彼の様子を気にも留めず、女性は一礼をする。


「本日は魔王城にお越しくださり、誠に感謝致します。わたくしは"レディ"、コック兼ウェイターを勤めております」


男物の燕尾服を可憐に着こなす金髪蒼眼の女性レディは、彼に丁寧に挨拶をする。

その気品溢れる姿と行動に、彼はますます焦る。


「(これやべぇ奴じゃん、絶対お高いお店じゃん、お支払い四桁じゃ済まねぇ奴じゃん! 今からでも遅くない、今すぐここから逃げ)」

「おっと、失礼致しました。先ずは席へご案内します。こちらへどうぞ」

「あ、はい」


傍から見なくても美人であるレディの必殺にっこりスマイルの前に何か言えるはずもなく、言われるがままに店の中へと案内される。彼はもう逃げられない。




一人用のカウンター席に座り、椅子にジャケットとマフラーをかける。

ものの数秒前まで焦りに焦っていた彼だったが、今は不思議と落ち着いていた。諦めの境地である。


「(こうなりゃ自棄だ。金が足りなきゃ身分証明証とスマホを置いてATMまでダッシュすればいい。とにかく美味い物を食べよう)」


そう考えを新たに、改めて店の内装を見渡す。

素材こそ海外の高級レストランのそれだが、間取りや配置は日本の居酒屋に近い。カウンター席にテーブル席、壁には料理名と値段が書かれた表札が掲げられているし、一升瓶も飾られている。


彼をまず安心にさせたのは、料理の値段。意外にも安価なものが多い。

下手をすればその辺の居酒屋より平均値段は低い。


そんな安心を払拭させるほど彼を不安にさせたのは、料理名。

読めない。


「(………何語だよアレ)」


少なくともニホン語ではない。ましては英語でもない。

全く見たことない言語に『実は下に書かれてる値段は円じゃなくドルなのでは?』と疑心暗鬼になる始末。


「ご注文はお決まりでしょうか?」


おしぼりを持って注文を聞きに来るレディ。

彼女の姿も厨房に見える大男の姿も、流暢な日本語を話すが外見は外国人のそれだと認識した彼は、正直に聞くことにした。


「えーっと、すみません、表札のメニューが読めなくて……あれってどこの言語ですか?」


「あれは母国ンヴェルテァツォンガ語です」


「んヴぇ……ヴぇぇ??」


「申し訳ございません、ンヴェルテァンツォンガ語からニホン語への翻訳は未だ難航中でして……ですが! いつか必ず翻訳してみせます! 私が!」


「は、はぁ……がんばってください」


「おっと、すみません私ったらつい熱くなってしまい………こほん、改めてご注文をお伺いします。ニホンの居酒屋にある料理は軒並みオーダー可能ですので、遠慮なくご注文くださいませ」


ほんのり照れるように頬を紅く染めるレディ。

結局何もわからなかったが彼だが、ここまで来たら深く考えたら負けだと思い、それ以上は何も追求しなかった。


一旦、レディの言葉を信じて彼は食べたいものを注文することにする。

とは言え、ここが海外のお店であることには間違いなさそうなので、具体的な料理名での注文は控える。


「生中、ビールと……なんか揚げ物系をください」


「揚げ物ですね。お肉とお魚、どちらかご希望はございますか?」


「じゃあ、魚で」


「かしこまりました。魔王様! お客様はお魚のフライをご所望です!」


「―――よ か ろ う」



魔王様と呼ばれた大男は、その筋肉ダルマな肉体からは想像できない程丁寧かつ迅速に調理に取りかかる。

厨房はカウンター席の向かい側。つまり彼の目の前で調理は行われている。料理に関して素人な彼から見ても、魔王の包丁さばきには目を見張るものがあった。


彼の脳内にふと”コンセプトカフェ”という単語がよぎる。ここはその居酒屋版であり、コンセプトテーマになっているのが"魔王城"なんだと彼は勝手に解釈した。


「(そう考えるとよくできた店だな。内装もそうだし、レディさんと魔王のコスプレもまるで本物。特に魔王の方はヤベェ。特殊メイクだよな、あの角と群青色の肌。刺青も凝ってるし、本物の魔王って言われても納得できるクオリティだ)」


本物の魔王である。


「お待たせしました。こちら、ご注文のビールとお通しです」


失礼とわかっていながらもジロジロと魔王を観察すること数分、レディがビールとお通しの小鉢をお盆に乗せてやってきた。


「ありがとうございま……って、黒ビール!?」


ガラスのジョッキに淹れられていたのは、ニホンでは珍しい漆黒に輝くビール。通常のビールと比べて香ばしい風味と深いコクが特徴的な一杯である。


「ンヴェルテァツォンガではこちらが一般的なビールなんです。お口に合わなければ交換いたします。もちろん無」


「いえこのままで良いです!このままが良いです! お気遣いなく!!」


「料で……って、え??」


彼はレディの言葉を遮るように口早にそう言うと、直ぐにビールに口を付けた。


ゴクゴクと乾いた喉を鳴らし、一飲みでジョッキを空にする。

プハァ―――、と長い息を吐き、そのまま数秒余韻に浸るように俯く。


全身にかける炭酸の刺激とアルコールに解放感を感じながら、彼はジョッキをレディに差し出し、


「………美味しい、美味しいでず! おがわりぐだざい! 次は、大ジョッギで!」


涙を流しながらおかわりをした。

この男、大のビール好きであり、泣き上戸である。


「そ、そんなにもお気に召されましたか?」


「それはもう! 黒ビールって偶に飲むんですけど、いつも飲んでるやつより何ていうか、味に深みがあるって言うか! こんなにもコクがあって後味の良い黒ビール初めてって言いますか! とにかく、今までで一番美味しいです!!」


彼の反応にちょっと引き気味なレディだったが、”今までで一番美味い”の言葉を聞くと一変、頬を緩ませた。


「最高級の誉め言葉、誠に恐悦至極です。よかったですね魔王様」


「―――うれしい」


「実はこのビール、我々魔王軍が醸造しているんです」


「ここで造ってるんですか!? すげぇ!!」


「長年に渡る試行錯誤末の一品。当店では瓶での販売もしていますので、よろしければお土産にいかがでしょう?」


「買った!6本!」



※ニホンにも酒税法は存在し、お酒の醸造、販売には免許が必要ですが、魔王様は真面目なお方なのでしっかり免許を取った上で造って販売しています。偉い。



「あぁ、やっぱお酒は良いよなぁ……お通しの煮物もうめぇ……見たことない具材ばっかだけどうめぇ……」


アルコールに脳が侵食された今の彼に、まともな判断力はない。

おかわりした黒ビールを飲みながら、ちまちまと食べているお通しの煮物。味付けこそ日本人好みのモノに寄せて作られているが、その材料はすべて異世界ンヴェルテァンツォンガ産である。


「―――待たせたな人間よ。我が繰り出す至高の一皿 、篤と味わうがよい」


彼が2杯目のジョッキを空にしたタイミングで、魔王が調理を終えた。

厨房から漂う揚げ物特有の香りに刺激され、彼は迷わずレディにビールのおかわりをお願いした。


「ティラマーツァの竜田揚げだ」


魔王から差し出された皿には、綺麗な狐色に揚がったフライが5つと大量の千切りキャベツが乗っていた。


彼は首を傾る。目の前の料理は間違いなく彼が注文した魚のフライ。しかし料理名はティラマーツァの"竜田揚げ"。


”これが竜田揚げ?まぁ美味しそうだしいいかぁ!”と酔っぱらいの彼はすぐに切り替えたが、彼が首を傾げたのを見逃さなかったレディは3杯目のビールをカウンターに置きながら説明する。


「ティラマーツァとは、魔王城の近海を泳ぐ竜の一種。それをフライにした料理を我が母国では”竜田揚げ”と称しているのです」


「はえー、文字通り”竜”田揚げってことですか。ニホンのとは全く別物なんですね。……竜って、魚?」


「魚です」


「魚 だ」


「…………魚かぁ」


所説あるが、ンヴェルテァンツォンガでは海を泳ぐ海竜は魚類である。少なくともこの魔王城に置いて、ティラマーツァの竜田揚げが魚のフライであることに嘘偽りはない。


大切なのは味。彼は何も考えず竜田揚げにかぶりつく。


「柔らかっ、うまっ!」


カラった揚がった衣に包まれたティラマーツァの白身は彼の想像以上に柔らかく、赤身魚を思えるほどに濃厚な味であった。


白身魚特有の淡泊さは殆どなく、ソースを付けなくとも十分なほどの旨みが身に敷き詰められている。これは海竜全般の特徴であり、その味を最大限に活かし引き出す術を魔王は習得していた。


彼は無言で2つ目の竜田揚げを喰らい、黒ビールで流し込む。そして合間合間に泣きながら"うめぇ"と呟く彼の姿に、レディは見る者を魅了する笑顔に、魔王様の笑顔は見る者を恐怖に陥れるニッコリ顔になる。


「―――人間よ、サービスだ。この深紅のソースをかけてみよ。飛ぶぞ?」


「マジっすか!」


あまりにも良い彼の食べっぷりに気を良くした魔王は、とっておきを彼に手渡す。


彼は最初あれだけ怯えていた魔王相手に全く臆することなく、魔王から小鉢に入った具入りのソースを受け取り、竜田揚げにかける。


ンヴェルテァンツォンガ風チリソース。地球のそれと比べて辛味は控えめであり、その分甘味が強くなっている。その味は黒ビールとも相性バッチリであり、


「これは……飛ぶっ……ぶっ飛ぶっ……!」


その美味しさのあまり、彼が天を仰ぐのも無理はないのであった。





「そろそろいい時間かなぁ……お会計お願いしやす」


その後、ティラマーツァの竜田揚げをもう一皿と、旬(異世界基準)の食材を使ったおつまみを幾つか注文した彼。飲み干したビールは7杯、結果的には大満足であった。


彼は鞄から財布を取り出す。

そこでふと不安がよぎる。

お金、足りるかなと。


急速に頭が冷え、アルコールが抜ける。酔った勢いでお土産用の黒ビールを6本も買ってしまったことを思い出し、血の気も引き始めた。


「お食事代とお土産代、双方合わせて4280円となります」


「……えっ、安くありません? 経営大丈夫です?」


「そうでしょうか? 入念に計算して弾き出した適正価格て提供しているつもりなのですが…」


想像の何分の一以下の値段であることに安心するどころか驚きを隠せない彼。安すぎて逆に不安を感じるが、レディのキョトンとした反応に裏があるとは思えず、それ以上値段に追求することはやめた。


めちゃめちゃ美味い料理がめちゃめちゃ安い値段で食べられた。

そのラッキーな結果だけを受けとめることにし、彼は深く考えることをポイッと放棄した。何だかんだ、彼の身体にはまだ相当なアルコールが残っていた。


「じゃあ5000円からで」


「はいっ。 こちらお釣りと、お土産の魔王様印のビールです。瓶ですので緩衝材を巻いておきましたが、道中ぶつけないようお気を付けください」


「何から何までありがとうございます。美味しかったです、ごちそうさまでした! また来ます!」


「またのお越しをお待ちしております」


「―――次相まみえる日を、楽しみにしておるぞ」


魔王とレディに見送られながら、店の外に出る。瞬間、肌を突き刺すような寒い外気が彼を襲うが、アルコールで火照った彼の身体には丁度良かった。


白い息を吐きながら、マフラーを巻く。

長らくしまっていたスマートフォンを取り出し、帰りの電車が残っているか確認する。


「結構飲んだなぁ、二日酔い確定だねこれは。終電も過ぎて……って、うそんっ!?」


スマートフォンの画面右上、そこには映っていたのは23:56、終電に間に合う時間である。

一時間以上は飲み食いしていたと思っていなかった彼だったが、実はまだ30分も経っていなかったのだ。


居酒屋"魔王城"の店内はニホンではなく異世界"ンヴェルテァンツォンガ"での時間が流れている。一日が72時間であるンヴェルテァンツォンガでは、ニホンより時間の流れが三倍速い。

魔王城で一時間過ごしてもニホンでは20分しか経たない計算になる。


”楽しいときは時間が経つのが早い”。

その逆を体験した彼の頭の中は大量のクエスチョンマークで埋め尽くされた。


「……時計が狂った? いやでも電波だし。俺、そんなハイスピードで飲んでたか?」


いくら考えても、彼が答えに辿り着くことはない。

アルコールの入っていない正常な脳で考えても、結果は同じだろう。


「………まぁ、いっか。楽しかったし。次は給料日に行こう」


そうして彼は帰路に付く。

翌日の朝、不思議と彼は2日酔いになってはいなかった。







*――――――*





「閉店のお時間です。本日もお疲れさまでした、魔王様」


「―――貴様もよくやった、レディよ」



彼が帰って数時間後。

あの後やってきた数人の客の相手をし、無事に閉店時間を迎えた居酒屋"魔王城"。


魔王は食器洗いを、レディは後片付けを魔術を駆使つつテキパキとこなしていた。


水の魔術で汚れと雑菌を一つ残らず落としつつピカピカにする魔王。

念道術を使って複数の箒と雑巾を動かし、床とテーブルをピカピカにするレディ。


混乱を避けるため人前では使わないようにしているが、魔術を使った方が作業効率は間違いなく速い為、人目が着かない場所では普通に使っている2人であった。


「それにしても、今日のお客様は活き活きとした方々でしたね。この調子で居酒屋を続ければ、魔王様がニホンを征服する日は遠くないかと」


「―――征服など容易い。……だが、その前に整える必要がある」


「おっしゃる通りです。今のニホンに、魔王様が征服するほどの価値はございません」


「―――その通りだ」


後片付けの片手間に、そう話し合う2人。


魔王の目的は世界征服。

全てを掌の上で支配し、統治する。生きとし生ける全ての者に、自分を崇拝させる。それが”魔王”として、力を持って生まれた己の責務であり使命であると。彼は信じている。


そんな彼には拘りがある。


「―――我が征服する世界に、嬉し泣き以外の涙は要らぬ」


労働基準法に守られず、夜の街を死人のような顔で歩く人間で溢れる世界。

それが今の”ニホン”の現実である。


魔王は不幸を認めない。

全てを幸せにする手腕ちからがあってこその魔王。


先ずは手の届く範囲で、人間を幸せに、笑顔にする。

その第一計画こそ、居酒屋"魔王城"。


「―――レディよ、片づけを終えたら先に休むがいい。我にはまだ、為すべきことがある」


「為すべきこと? 魔王様もお疲れでしょうに、一体何を?」


「―――新メニューの開発だ」



魔王は努力を怠らない。

異世界"ンヴェルテァンツォンガ"の夜は、まだ始まったばかりである。

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