再会

第62話 森の中で…



「喰らいなさい!」


稲妻が俺を狙って放たれる、それを避けると横から大剣が迫る


「えい…です!」


剣で受け流し、勢いを利用して距離を取った、が足元に魔法陣が現れた


「掛かりましたね!」


「よし!」「上手く…いった…です!」


どうやら、設置型の魔法陣の様だ、誘い込まれたな…蒼炎が俺を包むかと思ったが、俺の姿が消える


「「「あ!!」」」


「俺がテレポートできるの忘れてないか?」


アメリア達の後ろにテレポートで転移したのだ

俺たちは今、死の森で模擬戦をやっている

俺対アメリア、アル、アンの3人だ


「ちょっと!テレポートなんてずるいじゃない!」


「………」コクコク


「くっ…私とした事が失念していました」


アメリアが文句を言って、アルはジッと見つめて首を縦に振ってる、アンは悔しそうだ


「何言ってるんだ…実践形式でって言ったのはアメリア達じゃないか」


「そう!…だけど…もう少しお嫁さんに手心はないの?」


首を傾げて儚い顔で見つめてそんな事を言う俺のアメリア……いや!俺のって!何思ってんだ!?俺!つか!


「………………くぅぅ〜」


なんて顔でなんて事言ってくるんだ!!


「おや、アーク様がやられてしまいました」


「アメリア…恐ろしい子…です」


あれから、アメリア達にきちんとプロポーズした、それぞれに指輪を渡して、晴れて俺達は婚約した…そう、婚約だ…まだ!夫婦じゃない…ないんだけど…アメリア、それはずるいよぉぉ


「あれ?アメリア先生?」


「…………………」


「アメリア…自分で…言って…照れてる…です」


アルの声を聞いて顔を上げ、アメリアの方を見ると顔を両手で覆ってしゃがみ込んでいた、視線に気付いたのか、こっちを見た、顔は真っ赤だった


「な、何よ〜馬鹿にした目で見てるんじゃないわよ〜」


「めちゃくちゃ可愛いなおい」べ、別にそんな目で見てるつもりじゃない


「へぁ!?」


「アーク様…多分…逆…です」


「え?」


俺とアメリアは見つめ合い…お互いにうずくまった


「「………………」」


「相打ち?」


「あはは…ここまでお二人がウブだったなんて意外ですね」


「長年…お互いに…思い合って…いたから…照れてる…です…でも…あれだけ…凄い事…言ってたのに…今更…です…」


やめて!わかってるから!自覚してるからなお辛い!!


「アル先生、もうやめてあげてください…お二人とももう限界の様です」


「私達も…いるのに…2人だけで…イチャついた…から…です」


「それは…確かに!アーク様!私達ともイチャイチャしてください!取り敢えず抱いてもらっていいですか?」


「年頃の娘が何言ってんの!?しかも、こんな森の中で!?」


「そ、そうよ!アン、貴方外でそんな…はしたないわよ!」


「?何かおかしいですか?抱きしめて欲しいだけなのですが…」


「「へ?」」


「はぁ…2人共…エッチ…です」


「「ぐうぅぅぅぅ……」」


俺達は再びうずくまった…


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