第32話 行ってきます!
試験が終わり…1週間が過ぎた頃結果が家に届いた…
「どうだなの?アークちゃん…」
「合格でした、母上」
「そう!よかったわ!アークちゃん!頑張ったわね!」
「よくやったぞ、アーク」
「学園かぁ、懐かしいのぉ…おめでとう、アーク学園でもサボるでないぞ?」
「はい!ありがとうございます」
「……普通に騎士団長に前任と現役の魔法師団長に教えを受けてるんだから受かって当然だと思うけど…」
「…です」
そして遂に明日、学園の入学式だ
今夜は屋敷の皆で入学の前祝いとして、ちょっとしたパーティーだ
「皆…飲み物は行き渡ったか?料理の準備が終わっているなら遠慮なく飲んでくれ…では、我が子アークライドの魔法学園への入学を祝して!乾杯!!!」
【乾杯!!!!】
【アークライド様!入学おめでとうございます!!】
皆が僕を自分の事の様に祝ってくれてる…こんなに嬉しいのは初めてだ…
「皆、ありがとう」
「父上、母上、お二人には多くを学ばせて頂きました…感謝しています」
「アーク…」「アークちゃん…」
「エマ、カノン、メイ…他のメイドにもよくしてくれたけど、3人には特にお世話になってたね…エマはもう1人の優しい母親と思ってるし、カノンは優秀な姉って感じ、メイは心配な妹?」
「光栄です、アーク様」
「恐れ多いですよ…アークライド様」
「な、なんで私だけ…そんなにダメですか〜」
「ははは…エステルの事、頼んだよ…」
「は、はい!お任せください!」
「クロード…屋敷の事お願いね」
「えぇ、お任せくださいアーク様こそお身体にお気をつけて…」
「師匠、改めて修行を付けてくれてありがとうございました」
「私が教えられる事は全て教えた、後はお前の中で昇華していけ、お前はこの国の頂点に教えを受けておる…弟子の務めは師を超える事じゃぞ…私らを超えろ、アーク」
「はい!」
「アメリア「私達はいいわ」え?」
「これが最後ってわけでもないし…すぐに会えるわ」
「そうなの…です…だから…今日は…お祝い…でけ…です」
「おめでとう、アーク」
「おめでとう…です…アーク様」
「そっか…そうだね、ありがとう2人とも」
「お兄様!おめでとうございます!」
「ありがとう、エステル…フェルのこと任せるよ…フェルもエステルを守ってね」
「はい!フェルとはもう仲良しですから!ね!」
「ウォン!」
「うん…ありがとう!皆!」
それぞれに感謝を伝えた…本当に恵まれてるな…
この世界に転生して戻ってきた時は戸惑ったけど屋敷の皆はとてもいい人達で両親も尊敬出来る人達だ…前世の事を知っても暖かく受け入れてくれて…師匠もアメリアもアルも僕を探し出してくれて…
僕はどうしたらこの人達の恩に報いることができるだろう…もっと大人になってできる事を増やせばその答えが出るのだろうか…その為には学園でも努力を欠かさない様にしないとな
パーティーは夜遅くまで続いた…
翌日、僕は学園に向けて出発する
「それじゃあ」
【行ってらっしゃい!!】
「行ってきます!!」
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「あの事はアークちゃんには内緒なの?」
「はい、驚かせようと思って」
「くくく、その瞬間を見れんのが残念じゃわ」
「サプライズ…です」
「はぁ、ほどほどにしてあげなさい」
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