第13話「安岡講堂前の決戦1 軍団長vs勉学&チャラ」
1
二人は、
あーもう、明日までに関西リベンジャーズの
「ズーミ、ズーミ、ミーウ。
ユイは水魔法をリザードマン達に放つ。1匹仕留めた。
だが残り6匹もいる。「キリが無いね、ホノカちゃん。レンガ塀登ってさ。外に出てみようよ」とホノカに提案してみた。
「だね。外の様子も見たいし」
彼女は頷くと「ロエモ、ロエモ、ムホラ。
と
辺りが爆炎と煙に包まれる。
チャンス! チャンス!
二人はその隙に、赤レンガ塀を登った。そして、外の景色を見た。
……嘘でしょ……。
300メートル程先には……、
まだ、いるの……。駄目だ。逃げられないよ……。
ユイとホノカは茫然とした。死んじゃう、もう駄目だよ。
「ホ、ホノカちゃん。戻ろう」
と彼女の方を向くと
ズバッ
弓矢がホノカの頭を貫いた。ホノカは壁の向こうにドサッと落ちた。
そ、そんな。ホノカ! 何で! 関西リベンジャーズの2期、絶対見るんじゃないの?
後ろを見ると、リザードマン達が弓を構えている。
瞬間、ユイの頭にも弓が刺さった。
篠崎ユイ、有村ホノカ死亡。
東大軍残り531人 死亡者数426人。
2
「痛ぇぇぇっす」チャラが
奴の
続けて「アイツ等の攻撃で、なるべく
じゃあな、と勉学は
広場では騎士達とモンスター達が戦っている。
「行かないで、勉ちゃん~」とチャラは
「あのウザイのは、アンタがやりな、アオサギ。甘そうな金髪は、私がやるアメ」
アメリアはアオサギに言った。
「サギギ。倒したら、結婚なサギ」
「しねぇよ、アメ」
アメリアはチャラ、アオサギは勉学を追ってきた。
「
多数の木がアオサギの手から伸びてきた。
「
勉学も火の魔法で応戦する。広場に火炎と
「な、何て威力だ」と近くにいた騎士が目を丸くする。
「騎士共! 俺は、東大神・羽柴勉学。今から、ここで軍団長を倒す。雑魚達も
と広場にいる人間達に勉学は叫んだ。
更に「邪魔だから、安岡講堂の門や壁辺りに下がっていろ」と命令を下した。
「いや、一緒に戦った方が……」騎士の一人が
「もう一度言う、邪魔だ。神に逆らうな」
勉学は睨み《にらみ》付けながら、言った。「俺は副軍団長を倒した男。助けはいらん」
「……。ハハッ」と騎士は言うと、講堂近くまで下がっていった。
「勉学、お前、神だったサギ?」
と青い炎をまといながら、アオサギが近付いてきた。
更に「
勉学は賢者の杖を呼び出し、槍モードにし、
「
アオサギは腕から伸ばした多数の木で勉学を捕らえる。
そして「
木を伝って、火が勉学に迫る。
ヤバイ、ヤバイ!
今使える能力は「大ファイアボール」「召喚獣ゴブリンキング」「召喚獣ブラックドッグ」「バーストブレス」の4つ。
……、無理だな。
炎が勉学に炸裂した。あちちちち、死ぬ、死ぬ。
「賢者なので、
「
アオサギの蹴りが勉学の腹にヒットし、吹き飛ばされる。
「ムーボ、ムーボ、ハツバク。
勉学はアオサギに向け、黒い
奴はそれを避け、また接近戦を挑んでくる。
「樹拳」
勉学はまた木の拳に捕まる。
クッソ。速い系、
まぁ、賢者だしな。
アメリアの方にしとけば良かったぁぁぁ。
3
「アメの紋章発動。飴玉の
アメリアが口を開くと多数のアメが彼女の周りに
加えて「篠突く《しのつく》アメ」と言うと、ドリル状になったアメがチャラに襲い掛かる。
ひぃぃぃ、軍団長クラスなんて無理っすよ。
チャラは「ダサン、ダサン、メイライ。
と呪文を放つ。
雷の熱により、ドリルアメが溶けた。
結構、相性は良いみたいっす。
「お兄さん、名前は? 彼女とかいるアメ?」
とアメリアはドリルアメを飛ばしながら、言ってくる。
二人の間にいるモンスターにいくつか刺さる。奴等は絶命した。
いいっす、いっすよ。このまま雑魚モンスター殺しまくって下さいっす。
「チャラっす。彼女は募集中っすよ」
「アメ宿り」
アメリアの周りにアメ出来た盾が出現する。それが電撃を全部防ぐ。
防御にも使えるんすか、その能力。
「なら、奴隷にしてあげるアメ。死体をアメで包んで、一生ペロペロしてあげるアメ」
彼女は
チャラの腹を
「あ、あが」
「
と彼女が言うと、
チャラはぶっ飛ばされて口から血を吐いた。つ、強い。
「べ、勉ちゃん、助けて」
勉学に向けてSOSを発信する。
アメリアは「篠突くアメ」とドリルアメを飛ばしてきた。
死ぬぅぅぅ。死ぬぅぅ。勉ちゃん、助てぇぇぇ!
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