ダンシング・ハイ
主道 学
第1話
夜空の星々が瞬く間に地上へと降りだしていた。
今日の朝のニュースで流星群がここ地球へと襲来すると知らされた。
天変地異?
いや、ただ大気圏内で全て燃え尽きてしまうようだ。
だから、ぼくらはただ空を見上げて安堵の息をつくだけなんだ。
でも、やっぱりいつもと変わらない退屈な日常へとぼくたちは誘われるんだ。いつも毎日毎週の同じ日の連続へと……。
「ちょっといつもと少し違うことしない?」
明日にダンスフロアへ遊びに行こうと美夏に誘われていた。
世界中を脅かした謎の風邪も収まりつつあるのかも知れない。
そんな中で、気晴らしと命の大切さと喜びをちょっとでも実感しようと友達が言うんだ。
僕は二つ返事でOK。
この町の端っこ。
そこにダンスフロア「ニッキー・アンド・リトルブラザーズ」があった。
大学生の友達の悠と同級生の美夏と車に乗って、約20分。
営業時間は夜の19時から深夜の3時まで。
お客は珍しく老若男女。
人それぞれだけれど、みんなダンスに夢中なんだ。
怖い店員の兄弟が見張っていて争いもなく。
あまり騒々しくなくて、どこか賑やかなミュージックが店内の隅々まで流れていて。ミュージックもノリノリのヒップホップが主流だった。
悠が何か飲み物を取ってくる間。
美夏が一緒に踊ろうと僕をいきなり誘ってきた。
さあ、せっかくだからぶっ飛ばそう!
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