元パーティーメンバー

 俺たちは54階層で野営をしてダンジョンの攻略を進めていく

60階層まではサクサクと進むことが出来た。


しかし60階層に中ボスがいた。

そいつがめちゃくちゃ強い


(ここは一旦引いて立て直してからもう1回来るか。)


「このボスを今攻略するのは厳しいだろうから

1回街に戻ってリュートなんか比べ物にならないくらい

強いパーティーメンバーを勧誘して出直そうぜ!」


「そうだな!

俺たちだけでもなんとかなるだろうけど

無理しても意味ねーからな!」


俺たちは降りてきた道を急ぎ足で戻る事にした。


街までは苦戦することも無くたどり着けるだろう。


(そういえばリュートの荷物そのまま持ってきたけど

あいつ結構金貯めこんでたよな

帰ったらその金で女買って酒でも飲みに行くかな。)


そんな事を思いながら、魔物を危なげなく狩りながら進んでいく

ここまでの道中で荷物はいっぱいなのでドロップ品は高価なもの

から順番に拾っていく。

価値の低いものは少し勿体ないが捨てていくしかない。

まあそれもA級になったらいいだけ稼いでマジックバックを手に入れるまでだ。

今のマジックバックじゃあ冒険の荷物とドロップ品全部は厳しいからな。


「ダック!!

おい!ダック!!」


「どうした?」


ガンダに呼ばれてそちらを見ると

ドロップ品が落ちていてその周りにみんなが集まっていた。

確か今倒した魔物はグリーンオーガだったからドロップ品は

魔石かオーガの角あたりだろう。

何をそんなに騒いでるんだ?


近寄ってみるとそこには異様な雰囲気を纏ったニホントウがあった。

グリーンオーガがそんなもの落とすなんて聞いたことない。


「そのニホントウはなんだ?」


「グリーンオーガがドロップしたんだよ!

こんなドロップ聞いたことないから多分激レアだ!」


やっぱりグリーンオーガのドロップか。

このニホントウはどうするか。


「このドロップをどうするかは街に戻ってからみんなで

相談して決めようぜ!

鑑定してもらって能力とかも調べねーといけねーしな。」


「そうだな!」


みんな納得してくれたのでニホントウは一旦俺が預かって

まずは街に戻る事優先にした。


そこからは特に変わったこともなく街にたどり着くことができた。


ギルドに行きリュートはダンジョンの50階層の穴に落ちてしまった。

生存は厳しいだろうと報告して、パーティーメンバーから外してもらった。

これで新しいメンバーを募集できる。


ニホントウは激レア品で鑑定結果は


レア度★★★★★

ニホントウ村雨

魔法さえも切り払うことが出来る妖刀


だった。

普通の剣では魔法付与などしないと魔法を切ることは出来ない事を

考えるとかなり有用な物だ。


売値は金貨6枚だそうだ。

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