2023/5/17 水・晴れ・惰性
本当は何もやりたくないのだけどやらなければいけないことがあってとりあえず作業スペースの定位置に座布団を広げて座った。腰が痛い。そう言えば肩も痛い。
誰にも見せられない内容の日記を紙のノートにつけ、惰性で外向けの日記を書く、なんというか、営業をしているみたいでおかしい。私はちゃんと仕事をしています、とアピールしているみたい。可笑しいな。そんな感じのメンタル。
そんなんで日記書くなよ、と思われるかもしれないけれど、ひょっとするとこの日記が今日書いた唯一の「外向き」の文章になるかもしれないのだから、ちゃんと書かなければならない。誰かが言っていた。それで食っていきたいのなら毎日書けと。
昨日リンバスカンパニーの夢を見たから、リンバスカンパニーのアプリをダウンロードした。ゲームしているとスマホが熱くなる。今日が夏日だということも影響しているのだろうが、とにかく動きが重たい、そして熱い。「働いています」と言わんばかりだ。
私は最初「イサン」というキャラが気に入ったのだけど、最初の自己紹介で「グレゴール」というおじさんに惹かれた。眼鏡をかけ、長めの髪をちょっと括って、それでいて右手が虫の。
右手が虫の。
かの有名なカフカの「変身」の登場人物、主人公はグレゴール・ザムザだったかな。確かそうだったよな。違ったらごめん、グレゴールおじさん。気づいたら虫になってしまっていたザムザをもとにしたキャラクターなのだろうと見当をつける。実際その通りだった。彼は思いがけず虫になってしまったのだ。
リンバスカンパニーにはそうした文学に元ネタのある名前のキャラクターばかり出てくる。外国文学には疎いので「ドンキホーテ」と「ヒースクリフ」しか分からなかった。「イサン」って誰だろう。どこから来たんだろう。
そして第一章はグレゴールおじさん(愛着をこめてそう呼んでいる)をメインにしたとんでもない重たいストーリーだった。まさかしょっぱなから好きなキャラクターの重たい過去をどんとお出しされるとは思わなかった。
特別濃ゆくて重たくて鬱になりそうなシリアスなストーリーをガツンと出されて文字通り頭をぶん殴られたみたいな衝撃が走る。でも、韓国語(韓国のゲームだから)ボイスを聞きながら字幕を見続けて韓国語を覚えるまではいかない……と思う。グレゴールおじさんの一番大変なやばいところはもうすでに見てしまったし……。
しばらくして韓国語を聞きとれるようになっていたら笑ってほしい。
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