2023/4/1 土・晴れ・無痛

 新年度が始まったからどうこう、そんなことはなく、労働は昨日の続きのままやってきて私を苦しめる。どういうわけか4月のシフトができていないので上長の代わりに私が調整をかけた。なんでやねん。

 というのも書いて字のごとく「希望休きぼうきゅう」を募った紙を「何者か」がどこかに紛失したまま、上長が普段通りにシフトを組んだ。そのため誰の希望も反映されないが出来上がってしまったのである。全員阿鼻叫喚の地獄が発生する中、「適当に調整しておいて(^▽^)」といい置いて彼は消えた。なんでやねん。

 そして「こういうことごと」は猛スピードで私の元にすっ飛んでくる。なんでやねん。

 そんな「なんでやねん」で新年度が始まった。幸先が悪い。


※※※

 

 春のたよりが各所から届く中、我々「北」東北地域は未だ桜前線の届かぬ場所にいる。お天気おねえさんによると例年より一週間ほど早い開花になると予想される、らしい。桜前線どうした。何から「逃げ」てるんだ。何を恐れてるんだ。「差し」か?

 昔から桜散る卒業式や桜散る入学式に憧れてきたが、生まれてこの方そのような輝かしい瞬間に出会ったことがない、桜吹雪は中途半端な時期に降り注いで、気づくと次の季節の準備をしていたりする、はえーよ桜。

 だが大学生時代、「花見会」という名目の歓送迎会が楽しめたのは東北ならではかもしれない。桜を見ればいいのか新しい同期を見ればいいのかいまいちわからなかったあの集い。しかし今となってみれば、人生の春であった。


 私の目は常に開いているつもりでいるが、過去を振り返ってみるだに「ああ、何も見えてなかった、私はアカチャンか?」と思わされる。

 中学校の時も高校の時も大学の時も新卒の時も眠っていた。ひょっとすると今も眠っているかもしれない。いつ目覚めるんだアカチャン。何も見えないぞアカチャン。

ひょっとするとリアルアカチャンより何も見えていないんじゃないだろうか。人生、生きるのに精いっぱいすぎて目が開いてない。誠に残念ながら目をつぶったまま生きてまいりました。アカチャンだってもっとものを見るぞ。大丈夫か小説書き。


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