2023/3/30 晴れ・無痛

 爆睡した。

 昼頃、着手している連載小説の最新話を書こうとするが、自分の文章に対して「は?キッショ!」と思ってしまい断念。スランプの手前にいるか、かなり調子が悪いと見た。すべてのことは寝れば大抵解決するので寝た。寝たらすっきりした。なのでリハビリがてらこの日記を書いている。

 一日しかない休みを無駄にした感が否めない。しかし過ぎたことはしょうがないので、開き直って残り数時間粘ることにする。


 我が家には長毛の猫がいる。名前はみち子。身体がとても長い。五歳ほどだ。いつまでも自分のことを子猫だと思っており、子猫時代は登ることのできた窓枠に上ろうとして重たいおしりをぶら下げている。人間の手で支えてやらねば「ぼろん」と落っこちてしまうので、みち子が窓枠に上ろうとするのは人間の目があるときだけである。したたかな猫だ。自分の尻を支えてもらえると思っている。そして我々はそんな彼女の尻を支える役を担う。

 この猫は完全屋内育ちのイエ猫であるため、常に柔軟剤のようなふわふわしたにおいを纏っている。私はそれをスーーーーーーーーッと吸う。いわゆる猫吸いである。

 しかしみち子を吸った後の私はくしゃみ鼻水目のかゆみに襲われてどうしようもなくなる。配偶者からは「ネコ毒」と揶揄される。まさか、可愛いみち子からそんな毒が分泌されようはずもないので、神から下された罰か何かだと思っている。ネコをあがめよ。

 そんなときに飲むのがコン●ックだ。しかしこれは人の鼻水や涙やくしゃみを止める以上に、喉を乾かし唾液を干上がらせ、その上飲んだ者の全ての人間的活動を休止させる劇薬でもあるので、慎重に飲まねばならない。一回二錠とあるが二錠も飲んだらそのままくたばる。つまり眠ってしまうのだ。

 だが仮に一錠に減らして服用したところで効果が中途半端になってしまうので付き合い方がむずかしい。激しい眠気と止まり切らない鼻水、そしてなぜか襲ってくる喉の渇きの中で起きて居なければならなくなる。かなり難しいやつだ。コン●ック。


 その店パンシロ〇っていいよな。すごく正直でいい奴だ。

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