第39話 もう無理

帰って聞く。

「毎日朝晩同じ時間に電話してる人誰?」

「○○さんかな?」

よくもまぁすらすらと出てきたなぁ。

ダンナは平気で嘘をつけるようになっていた。


なんで電話しているのがわかるのか

聞いてきた。

とても不機嫌な声だ。


通話履歴を入手した。

そう答えただけで

通話履歴の用紙は見せていない。

あの日以来まだ疑われていたなんて

1ミリも思っていなかったんだろう。

疑われている事に腹を立てていた。


私達はいつもそうだ、

話しが煮詰まらないままお風呂の時間がくる。

そして、先に寝てしまう。


いってらっしゃいと

見送ったあと

7時40分

16時40分になると


心臓がドキドキする。

毎日だ。

泣く日もある。

このままでは心臓病になってしまう。


来月の通話履歴が来るまでタイムラグがある。

携帯を毎日見たいが、どうせ履歴は消しているだろう。

今まで勝手に見たことはない。


最近頭の中のケンカが

ネガティブな考えの方が

勝っている。

ポジティブな考えが簡単に否定される。


今までの私ではないみたいだ。


はなちゃんへ

私は離婚しない。

最終手段しかない。

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