第28話 信じて欲しい
何も知らずに娘は帰った。
当然、LINEの話しを始める。
ダンナからだ。
「昼はごまかそうとして
事務員さんって言ったけど
事務員さんじゃないから、
嘘ついてごめん」
「はなちゃん午後の予定は
これとこれで間違いないよな?」
はどういう事?
これ自体が嘘のLINEで、
事務員さんと間違えた事にしようと思った。
そんな感じの苦しい説明だった。
「小学生でもわかるわ、そんな嘘。
とにかく携帯を見せて。」
履歴は全部消したと言う。
見るとLINEの履歴が何もない。
私とのLINEも削除されていた。
ショックだった。
私とのLINEまで消さなくても、、、
何に怒っていいのかわからなくなった。
「消したって事は見せれない内容が書いてあったって事。
浮気は確定した。
とにかく、相手に合わせて、
話がしたい
嘘ばっかりの人は相手にならん」
「相手はどこの誰か知らない、
本当に会った事がない。
同業者からLINEのアカウントをもらって
LINEのやりとりが始まった。
変な関係ではない。
信じて欲しい。」
「嘘だね。
相手の事を言えないのはかばってると言う事。
相手がそんなに大事なのか?」
少し沈黙。
「ママが怒る気持ちも
ショックを受ける気持ちもわかる、
でも変な関係ではない
信じて欲しい。」
どの質問をしても返事はこれだった。
「その話しが本当ならば、その人(同業者)に言って
もう1度アカウントをもらって、
それで相手と話しをさせて。
変な関係でない事を証明して」
それができないと言う。
仕事関係の人だか、
今は連絡が取れなくなっている人
の名前をあげてきた。
私は笑った。
「上手にできた話しだねー。」
少しバカにしたように言った。
信じれる訳ないだろ。
そんなにバカじゃない。
はなちゃんへ
あなたとは変な関係ではないらしい。
じゃあ教えて。
どんな関係なの?
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