第17話 プロポーズ

娘がプロポーズされたらしい。

私はプロポーズの言葉をもらっていない。

ダンナに改めてお願いしてみた。

「結婚してください」

ダンナはふざけながら言った。


後日彼氏があいさつに来ると言う。

彼には今までにも会った事はある。

ダンナには経験がない事だ。

そう、ダンナは

正式に私の親へ挨拶をしていないのだ。

私たちの時は軽かった。

付き合いが長かったので当たり前のように

自分達で婚姻届を書いて

4月12日

提出したのだ。


彼氏がすごく緊張している。

「娘さんとの結婚を許してください」

パパは

「合格〜」

そう言って握手していた。


娘の結婚が決まった。

両家の顔合わせの食事会を開いた。

同時に結納式をした。

形式通り順調だ。


結婚式の日取りも決まっていたが、

コロナ感染症が蔓延。

苦渋の決断で10ヶ月先まで延期する事になった。


はなちゃんへ

あなたは結婚をしていますか?

あなたと将来を誓った人を裏切らないで。


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