第15話 看護師か
知らなければいいのに
相変わらず、レシートはチェックしている。
やっぱりあやしい。
紅茶を買った日をメモしている。
もう一つ気づいた事がある。
紅茶を買うコンビニの場所だ。
だいたいこの辺りに住んでいるのか。
あっ、はなちゃんは看護師か
実はダンナは2年前に骨折で入院している。
そういう事か
退院後も通院している。
入院時、私は毎日見舞いに通っていた。
ある日同じ病室のおじさんが
「今日、キレイな人が来てたよ」
私に言った。
その日は娘が友達を連れて来ていた。
娘の友達はモデルをしていた。
確かにキレイな人だ。
私はその時笑っていた。
「来ていた」
つまり看護師ではない。
たぶん
この日、はなちゃんも来ていたんだろう。
キレイな人なんだ
紅茶の相手がわかった。
ダンナにはトラックの駐車場へ事務所がある。
そこには冷蔵庫がある。
その中へ紅茶を入れていたのだ。
つまり来客用だ。
疑いが晴れた。
でもスッキリはしない。
間違いなく
はなちゃんは存在している。
はなちゃんへ
ダンナとはどのくらい続いてるの?
まだこの関係を続けたいの?
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