戦術狼
乾杯野郎
第1話
首都東京の繁華街から離れたとある雑居ビルの周りを武装した者達がいた。
「各員準備整いました、いつでも踏み込めます」
眼光の鋭い小柄で黒づくめで武装した男が指揮官らしき男にそう報告
「全部隊突入、抵抗する者は容赦するな。射殺しても構わん」
長身でサングラスをかけた男が号令後待機していた部隊の先頭が雑居ビルの入口ドア蝶使いをショットガンで破壊後一斉になだれ込んだ
長身の男がサブマシンガンを構えながら「御用改めだ!抵抗する者は射殺する!死にたく無ければ抵抗するな!」
男の名前は近藤 勇、首都東京幕府直轄部隊「戦術狼」の隊長
「やばいぞ!犬どもだ!」
「くそ!こんな早く居場所がバレるとは…なんとかして…」
不穏分子の各々が拳銃やサブマシンガンを手に取り反撃に出る
「抵抗するとはマヌケな連中だ」
先程の眼光の鋭い小柄な男は土方歳三、容赦なく射撃し不穏分子を射殺にていく
「あはは!どんどんくるねぇ!そんなんじゃ当たんねぇよ!」
ショットガンで敵を蹴散らしていくのはまだ幼なさが抜けない青年は沖田総司
生命のやり取りをしている状態を楽しんでるようにも思える
「総司!まともにやれ!」
「はいはいっと…」
土方が怒鳴りつけるが大して聞いてない
一方隣のビル屋上ではライフルで狙いを構え逃亡者を狙撃している大柄で恰幅の良い男が「逃げられる訳ないのに…」と裏口から逃げる不穏分子に銃弾を放つ男の名前は永倉新八、近藤と一緒に室内を刀で銃弾を弾き返し無言で容赦なく斬り捨てながら制圧していく美しい銀髪の女隊員は齋藤一
「おらぁ!そんなもんか!つまらねぇぞ!どんどんこいや!」
狭い室内を軽機関銃を使いながら乱射に近い形で相手を制圧している恰幅のいい男は芹沢鴨
外やビル中で凄まじい銃声と怒号が響き渡り徐々に止んでいった
この部隊は東京幕府領内で警察では対応困難な事案テロリスト、諜報活動の取り締まりの為独自の機動性と権限を与えられた部隊である、彼らが「黒」と言えば警察のように手続きを待つ必要もなく独自で行動して鎮圧目的で射殺も許可されている超法規的部隊それが「戦術狼」と呼ばれた部隊
各々の名前はコードネームを兼ねたもので入隊する者は入隊前の名前、経歴を一切抹消し与えれたコードネームが各々の新しい名前となる。部隊創設の発案は芹沢が行い、近藤は芹沢自らがスカウトしたが他の隊員は近藤がスカウトした。
無線から
「ビル裏口の1人は動けないようにしてるから捕まえて情報聞こうよ」
狙撃の名手の永倉には造作もない
「さすが永倉だな、助かるよ」
無線で応える土方
「手足狙って動けなくするって残酷だよねぇ〜」
「総司、そういう言い方は永倉に失礼だ、やめろ」
沖田に小言を言う近藤
「すんませーーーん」
「総司!ちゃんとやれ!それと齋藤が拾いに行ってるから手伝ってやってくれないか」
「へいへい、かしこまり〜隊長殿」
「どけ!ガキが!」
そこに芹沢が割って入ってきた
「情報なんて俺が集めてやるからこんなトロクセェ事必要ねぇだろうよ」
芹沢が近藤に食ってかかる
「鴨さん、中の情報を掴むなら連中から聞く方が早いよ」
「ふん、てめぇは相変わらず甘ぇなぁ、まぁいいや今日はこれで終いだろ?一足先に俺は帰るわ」
車に乗り込もうとした芹沢を土方が止めた
「勝手に帰るな!1度屯所に帰って報告…」
「うるせぇうるせぇ!俺は俺の好きなようにやるといつも言ってるだろう!」
土方が言い終わる前にドアを閉めて車を発車させた
「…ったく、近藤さんからも言ってくださいよ、局長の仕事を全部近藤さんに押し付けていつもこうだ」
「いやーあの人は基本自由だから、何言っても聞かないよ、逆になんか言って機嫌悪くさせる方がめんどくせぇわ」
「自由過ぎて見ててイラッとするわな」
ヘッドセットを外しながら永倉が合流
齋藤と沖田が生け捕りにした不穏分子を引きずって連れてきた
「齋藤連れてきてくれてありがとう、今日も良くやってくれた、偉いぞ」
齋藤は嬉しいそうにウンウンと頷いた、彼女は喋れないので身振り手振りで表現するが隊員達はちゃんと彼女を理解している
「よし、全員揃ったな!あとは警察に任せて俺たちは撤収するぞ!」
近藤の合図で全員車に乗り込んだ
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