第14話 ポケット
ぼくが ちいさなこどもだったころ(いまでも こどもですが)、ぽけっとにはてあたりしだいのものがはいっていました。
おかあさんが、こわいかおで みぎのぽけっとには「びすけっと」だけ いれてね!」といいました。
そのあとしばらくは、みぎの ぽけっとには びすけっとが はいっていました。
あるとき、ぼくの おじいさん(おかあさんの おとうさん)が、きて 「おっとっと」をくれました。おさかなだから、ひだりの ぽけっとに いれたら、お母さんが現れて「食べるものは右に入れてね!」といいました。
おとうさんのお父さんが来たときは、おとうさんがくっついていて 変なものを渡さないようにしていました。もちろん、そのへん、おじいさんはわかっていて抜け道をしかけてきますが、あとでおかあさんがぷりぷりしています。
それからしばらくは平和な ひびでしたが、おとうさんが つってきた魚で まよったあげく右のポケットに入れました。おかげでおいしい おさかなの びすけっとがぐちゃぐちゃになりました。つってきた魚はフライになって晩ごはんでいただきました。
またしても、お母さんが現れて「生きているものや死んですぐのものは右に入れないこと」になりました。左のポケットはなんだってありなんです。カエルだってダンゴムシも左に入っていたことがあります。
それから、もう少し大きくなって、ポケットに入れる前に『これは左?』ってきくことになりました。お母さんは、答えるのが面倒になってポケットの数を増やしてくれました。
前やら後ろやらいっぱいつけてくれました。それぞれのポケットには「くさ(植物)」、「ありんこなんか(昆虫)」「びすけっと(食品)」とか書いてあります。
それからはへいわな ひびが続いたのですが、あついなつや ふゆになると ポケットに入る物の数に偏りが出てきました。
6月だと、お父さんとホタルなんかを捕まえてきたり、夏にはセミの本体やら幼虫を捕まえてきたり…。
とにかく、色んなものを捕まえてはポケットに入れて、お母さんに見せていました。(猫じゃないからね)
正確に言うとポケットに入れたままで洗濯してしまわないように、お母さんがポケットの中身を調べているのです。
小さいカエルが入っていたときは「あ””~~~」ってこえがきこえてきて、洗濯場所に走っていったら・・・・おかあさんが、笑顔で両手を腰に待ち構えていました。(もちろん、捕まりました)
あんなことや、そんなことがあったあと。字が書けるようになってからポケットは区別しないで良いことになりました。「絶対に・絶対に」、違うものと混ぜないこと。ポケットに分類を書いておくことを守れば良いということになりました。
大きくなってからポケットは使わなくなりバッグやら専用の引き出しポーチなどに分類して持つようになった。貰ったものや拾ったものはとりあえず(父方のおじいさんに言わせると)頭陀袋みたいなのに入れておいて、後で整理するんだけどね。
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2021年3月に某所にて書いておいたものです。
目的は、プログラムを作る上で変数の定義や配列をそれとなく書いたつもりです。
変数は、プログラミングにおいての要素の一つであるし、それぞれの言語においての発達の歴史でもあるのかな。
まあ、ガッツリ教えようと思えばもう少し書き足す必要があると思いますが、そうなると、意味がわからなくなるかもなので、こんな感じかな。
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