第2話:トイレの緊急ボタンはケースをつける

 トイレの緊急ボタンを押す、みたいなミスを仕事でしてしまって、若干しょんぼり気味です。こんばんは、黄間です。

 押すなよー押すなよーと言われると、「あ、そうですよね! 押しちゃダメですよね!」とか大真面目に同意しておいて、ポチーっと押しちゃうんですよ。そういう人間なんです。お前元気よく頷いて全然わかってないじゃないの、という幻聴がパソコンの裏側から聞こえるよー。えーんえんえん。なんていうか、配慮とか機転とか注意力がないんですよね。大人のスキルの内、大事なところがスポッと抜き取られている。

 だって危険ボタンじゃなさそうじゃない、トイレの緊急ボタン。緑とか優しいオレンジ色じゃない。押して大丈夫ですよと言ってるようなもの(として見てしまう人間も世の中にはいるんですよ。実物は押したことないけどな!!!!)

 なーんかやらかしそうだなと予期できたことが現実になると、なんともいえない気持ちになります。いまいち開き直ることもできず、かといってもう二度とトイレのボタンを押さないと確証することもできず……。うーむだって私だもの。絶対にやるよ。姿形を変えてやるよ。エレベーターの触っちゃいけないボタンとかね。きっとポチッといく気がする。

 できることならゆとり世代、緊急ボタンにケースをつけて守って欲しい。すごく危険だよー、と非常ベルみたいな赤いボタン&硬めのボタンに変えてもらっても大丈夫です。ボタンが見た目も押しちゃダメだし、実際押せないんだぞと分かったら、ポチッといく前にちょっと考えると思うんですよね。不注意できっと押すんだけどケースがあるから我に返る、みたいなことができるような気がするわけですよ。はは、ハハハハ。社会の一員ってなんて難しいのだ。これを総称して『人間向いてない』と言う。

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