第46話 社長出勤
シンは布団から跳び跳ねた。
急いで支度をしてスポンサーチームがいる事務所に向かった。
シン「はぁはぁ!くそ!寝坊した!」
爆走で駅の構内を走り抜けた。
タタタタッ
落ち着きがないように足を動かした。
プシューと扉が開き電車に乗った。
そこでも、せわしない足が走るかのように上下に揺れた。
周りの人は不審な人を見るようにシンを見た。
シンは天然なので全く動じなかった。
そして降りる駅に着き急いで事務所に向かった。
事務所に着いた頃には誰も居なかった。
シン「はぁはぁ、あれ皆は?」
すると玄関の扉が開きぞろぞろとメンバーが入ってきた。
ルーク エリン「あら?シンさん?こんにちわーかな?」
シン「こ、こんにちは!あ!竹島さん!寝坊しました!すいません!!」
竹島「こんにちは、ああ、いいってことよ!事故なく来てくれるだけでも有り難いよ👍️」
シン「申し訳ないです!」
シンのお腹がなった。
ルーク エリン「あら?もしかして食べてないの?良かったら買ってきたもの食べる?」
シン「え?いいんですか!?天使ですか?神ですか?」
ルーク エリン「くすっ普通の人ですよ~」
竹島「なら、僕のハンバーガーあげるよ」
他メンバー「俺はポテトあげるよ」
ルーク エリン「私はチキンナゲットね」
シン「なんと優しいお方達...」
シンは涙を流した。
竹島「そんな大げさな笑 シンさん面白い人ですね。これからもよろしくね」
ルーク エリン「私もよろしくね✨」
シン「はい!よろしくお願いします!では頂きます🍴🙏」
バクバクッハグ!モグモグモグモグ
チームメンバー「いや、食べるの
はええええ笑」
メンバー達もハンバーガーを食べた。
ルーク エリン「シンさん、口元ついてるよ」
シン「え?ああ、ありがとうございます」
ルーク エリン「くすくす、話せば話すほど面白い人ですね」
シン「そ、そうですかね?あんまり言われないですけど」
ルーク エリン「なんだか不思議な感じがするんですよね...」
シン「そ、そうですか。僕も不思議に感じます」
ルーク エリン「どうして?」
シン「最近変な夢を見るんです。誰かの日常を見ているような...」
ルーク エリン「そうなんですね。想像力豊かでいいと思います」
シン「本当ですか?なんだか嬉しいです」
ルーク エリン「うん!だからシンさんは面白いんだと思います!」
シン「そ、そうですかね。まぁ面白いことにしておきます」
ルーク エリン「うん!あ、それより今日の活動する?」
シン「はい!なんでしょう?」
ルーク エリン「ゲーム配信だね。私達の収入源の大半はストリーマーだからね。もちろんゲームだけじゃなくて色々取り組んでるよ!」
シン「面白そうですね!じゃあ早速やってみましょうか!」
エリンはシンのために機材を用意した。
ルーク エリン「今回、この機材を貸し出します。自宅でも使っても良いですよ👍️」
そう言って手渡したのは、マイクとカメラだった。
パソコンに固定できる小型の高性能カメラだ。
無論VRキャラにも対応している優れものだ。
竹島「普段僕たちは、こういうキャラでゲーム配信などをしているんだ。たまに顔を出したりしているよ」
画面には、いかにも2次元キャラが動いていた。
短髪の男らしいキャラがポーズを決めたり口元が人間みたいに動いていた。
シン「凄いですね、これを竹島さんが動かしているんですか?」
竹島「そうだよ、僕はお高いモーションキャプチャを使って動かしているんだ」
シン「モーションキャプチャ?」
竹島「ああ、体を動かすとそれと検知して画面内のキャラも動いてくれる優れものさ」
シン「すごいですね、僕のこのカメラは...?」
竹島「細かい動きはできないね、大まかな動きになるよ。なんせカメラでとらえるから大雑把な動きになる」
シン「そうなんですね、まぁでもキャラが多少動くなら良さそうですね」
竹島「そうだね、後は視聴者が楽しめるようにコメントしたりなにかゲーム内でアクションを起こすと楽しめるよ」
シン「はい、頑張ってみます」
ルーク エリン「がんばって!シンさん!」
シンは早速配信に取りかかった。
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