第26話
「まずはみんなも見たことあるスキルから紹介していこうかな」
カメラの前で一人、喋り続ける僕は自分の前に置いてあるテーブルの上に置いてあるりんごを手に取る。
「一つ目のスキルが『短距離転移』。こんなように瞬間移動することが出来るスキルだよ」
僕はスキルを発動させ、自分の後方に置いてあるソファへと転移する。
これで瞬間移動完了である。
ちなみにさっきまでの僕は地べたに胡坐をかいて座っていた。
「一応制限もあって転移出来るのはまず僕の視界の範囲だけで、物の転移も僕が触れているもののみ……手に持ったりんごを机の上に転移させることは出来るけど、ここからリンゴを再び自分の手に戻すことは出来ないかな」
手に持っていたリンゴを転移を使った机の上に戻した僕は再びソファから降りて地べたに戻る。
コメント
・便利だよな、これ
・普通にエゲツないほどの高性能なんだよな」
・ん?視界に移る場所……?ゴリゴリに背後へと飛んだが?
・背中に目がついてて草
・なんでこの子は地べたにこだわっているの?
「それで、なんで今。僕が背後に転移出来たのか……と思った人もいるだろうけど、これについての説明は後。その理由もスキルなんだけど、このスキルは僕が持っているスキルの中で最も複雑なスキルだからね。後半に回させてもらうよ。ということで二つ目のスキル!次は冒険する上で必須のスキル!探索系のスキルだね。冒険者として探索系のスキルがないのは致命的だから絶対に探索系のスキルは使えるようになろうね?」
コメント
・これは金言
・マジで探索系のスキルは必須
・冗談抜きで必要だから必ずパーティーメンバー一人に探索系スキル
「僕の探索系スキルは『気配察知』。名前の通り、自分の近くにいる存在の気配を感知するスキルだね。そしてさらに一つ。ここで紹介したいスキルが『スキル強化』。このスキルも名前の通りに自分の持っているスキルの力を増強させるスキルだね。僕の指定したスキルを三つまで強化させられて、気配察知もこのスキル強化によって強化させているスキルの一つ。スキル強化によって気配を隠蔽出来る魔物の気配も正確に察知できるし、索敵範囲もかなり拡大させられているね。あっ、ちなみに短距離転移の方は強化していないよ」
コメント
・さらっとやべぇスキル出てきてて草
・スキルの内容えぐぅ
・スキルを強化するとか初めて聞いたんやが。
・マジもんの化け物じゃねぇか。
・信じられれねぇ……。
驚愕している様子のコメント欄を見て、退屈させていないことを確認した僕は頷き、更に話を続けた。
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