『DEAD OR ALIVE』
橋真 和高
第1話開幕<プロローグ>
──こんな
ネット上で囁かれている噂話の中で、こんな話がある。
数多のオンラインゲーム世界大会において優勝を果たしたユーザーたちの世界ランクがおかしいと言われているのだ。
その理由は簡単で、世界大会で優勝を果たしたのなら、まさしく、世界で一番のはずなのに、なのに、様々なジャンルの世界チャンプたちは共通して世界ランクが二位なのだ。
そして、その謎も簡単なものだった。
昨今オンラインゲームが流行している中、数多のジャンルで不動の一位を叩きだしているユーザーがいる。
アカウント名 「pretender」《プリテンダー》
ことオンラインゲームにおいてこのアカウント名を知らない者は一人も居ない。
その理由は……アカウント名の下に表示される世界ランクが──一位を指しているからだ。
どのジャンルにおいても一位を独占しているのである。
では、なぜ《pretender》は各国メディアが注目する大会において参加しないのか、これもまた人々の想像するためのエサを与えていることになる。
しかし、メディアが関与していない大会においては、例え世界ランク二位であれ一位には遠く及ばない。圧倒的な壁がそこにある。
曰く──決して操作が上手いわけでもなく。
曰く──戦慄するような戦術があるわけでもない。
それなのに、なぜか──勝てないのだ。
後一撃、後一手のところで必ず──負ける。
ネット上では「チーター」だの実は超高性能なコンピューターなのではないのかと、まことしやかに囁かれている。
これらの妄想は人の数だけ膨れ上がり、留まることをしない。
──けれど、膨れ上がった妄想の真実はいつだってそう……膨れ上がった期待とは反比例なものと決まっている。
なぜなら、人は妄想をするにあたり必ずと言っていいほどに、ある法則性があるのだ。
それは……こうであって欲しい、こうであればいいなどと。
そう、とどのつまり噂話や都市伝説なんかもそうだが、これらは人々の──願望から構成されているのだ。
異世界物のラノベやアニメを作る人は、大抵は非日常を夢見る人らの願いからくるものだ。
そういった人の願いにも近い願望が、これらの都市伝説にも近い噂話を広げているのだ。
さあ、それでは、そろそろこの噂話のネタバレと行こうか────。
数多のオンラインゲームで華やかしい戦績を収め、オンラインゲーム界隈を総なめしている風の人の正体を……。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
頭脳戦を主体とした作品を書いて行こうと思っております。
皆様に少しでも面白いと思って頂けるように頑張ります!
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仕事柄休日以外執筆する時間が無いので更新はかなり遅くなると思います。
ストックを使いながらできる限り更新ペースを落とさないように致しますが何卒ご容赦願います。
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