従者への感謝を ―チューリップ―

 街を歩いていると、あるじであろう者がメイドさんに花束をおくっているのを目撃した。


 珍しい花、そして光景だったので思わず足を止める。チューリップの花束とは珍しい。花の数は……全部で8本のようだ。


「これくらいしか、してあげられないけれど……」


 言葉と共に、主が従者に花束を贈る。


「あっ、ありがとうございます……!」


 花束を受け取った従者の目はキラキラと輝いている。


 従者へのの気持ちはきっと伝わっているはずだ。

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