第6話 生

【颯太 視点】


 現在、俺は夏美ちゃんの部屋にいた。

 隣には制服姿の夏美ちゃんがいる。


 俺たち以外は誰もいない。

 二人きりだ。


 夏美ちゃんと二人きりか。

 なんかドキドキしてきた……。

 夏美ちゃんもドキドキしているように見える。


「ねぇ夏美ちゃん、今日もエッチしていいんだよね?」

「うん、いいよ……。今日もたくさんアタシのこと気持ち良くしてね?」

「ああ、もちろんだよ。前みたいに朝までシようね」

「えぇぇ……朝までするの?」

「嫌か?」

「ううん、嫌じゃないよ。相変わらず颯太くんは絶倫だな、と思っただけ。チュッ」


 夏美ちゃんがチュッと俺の唇にキスしてきた。

 お返しに俺も夏美ちゃんの唇に軽くキスする。

 すると、夏美ちゃんは「ふふ」と幸せそうな笑みを浮かべる。

 俺にキスされて、凄く嬉しそうだった。


 この子、本当に可愛いなぁ。

 裕也がマジで羨ましいよ……。


「なぁ夏美ちゃん」

「ん? どうしたの、颯太くん?」

「俺と裕也、どっちの方が気持ちいい?」

「あはは……めっちゃ答えずらい質問だね」


 俺の質問に夏美ちゃんはやや困ったような表情を浮かべる。


「正直に答えてくれ。俺と裕也カレシ、どっちの方が気持ちいい?」

「それは……」


 夏美ちゃんは黙り込む。

 答えずらいんだろう。


 しばらくして夏美ちゃんは口を開いた。


裕也カレシの方が気持ちいいよ……」

「それ本当に言ってる? 嘘ついてない?」

「嘘じゃないもん……裕也カレシの方が気持ちいいもんっ」

「いやいや、絶対嘘ついてるだろっ。本当は裕也カレシより俺とエッチする方が気持ちいいくせに」

「っ……」


 俺の言葉に夏美ちゃんは声にもならない声を上げる。

 動揺している様子だった。


 夏美ちゃんは慌てて口を開いた。


「そ、そんなことないもん。裕也カレシの方が気持ちいいし……」

「はぁ……相変わらず夏美ちゃんは素直じゃないな。正直に俺とエッチする方が気持ちいいって言えばいいのに」

「っ……ちゅっ、んちゅっ」


 俺は強引に夏美ちゃんの唇を奪う。

 夏美ちゃんの口内に舌を差し入れて、熱くて濃厚なキスを楽しむ。


「ちゅっ……んちゅっ」


 あぁぁ……やっぱり夏美ちゃんとキスするの最高だわ。

 めっちゃ気持ちいい。


 夏美ちゃんとのキスが気持ち良すぎて、頭の中がピンク色に染まる。

 もうこの子のことしか考えられない。

 夏美ちゃんも無我夢中になりながら俺の唇を貪っていた。


 しばらくして俺たちは唇を離す。


「颯太くんっ……もう我慢できないよっ。最後までしよぉ……」

「そんなに俺とシたいの?」

「うんっ、シたいっ……前みたいにアタシのこといっぱい求めてぇ」

「ははっ、夏美ちゃんは本当にエッチだな。ほら、こっちにお尻向けてごらん」


 俺がそう言うと、夏美ちゃんは制服を脱ぎ始める。

 下着姿になった夏美ちゃんはベッドの上で四つん這いになって、俺にお尻を向けてくる。


「颯太くんっ、アタシもう我慢できないっ……焦らさないでぇ」

「いいよ。今日もたくさん相手してあげるからね」

「嬉しいっ♡」


 今日も俺は裕也の彼女とベッドの上で激しい運動を楽しんだ。



 ◇◇◇



「はぁ…はぁ…はぁ…気持ち良かったね、颯太くん」

「ああ、そうだな」


 夏美ちゃんと連続で6回も肌を重ね合った。

 そのせいで全身が汗だくだ。

 ゴミ箱の中には大量のティッシュと0.01ミリの薄いアレが散らばっている。


 夏美ちゃんは今も「はぁ…はぁ…はぁ…」と呼吸を整えていた。

 疲れている様子だった。


「夏美ちゃん、もう一回エッチしようぜ」

「え? 颯太くんまだできんの……?」

「おう、まだまだできるぞっ」

「あはは……相変わらず君は凄い体力だね。あっ、けどもうゴムないよ?」


 もうゴムはない。

 さっき使い切ってしまった。


「なら生でしようぜ」

「な、生!? さ、流石にそれは……」


 俺は夏美ちゃんの胸を揉みながら言った。


「いいじゃん、生でシてみようぜ。その方が絶対に気持ちいいと思うぞ?」

「け、けど……」

「なんだよ、そんなに俺と生でするの嫌なのか?」

「っ……別に嫌ではないよ。でも裕也カレシ以外の男の子と生でするのは……」


 夏美ちゃんの言葉を遮るように俺は口を開いた。


「俺と生でするの嫌じゃないんだろ?」

「う、うん……」

「なら生でしようぜ。なぁいいだろ?」


 俺がそう言うと、夏美ちゃんは黙り込む。

 悩んでいる様子だった。

 しばらくして夏美ちゃんは口を開いた。


「……もうしょうがないなぁ。今日だけだよ?」

「え? マジで? 生でヤらせてくれるの?」

「うん……颯太くんならいいよ。生でヤらせてあげる。その代わり、アタシのことたくさん気持ち良くしてね?」

「ああ、たくさん気持ち良くしてやるからな。覚悟しろよ」

「うんっ♡」


 今日、俺たちは生でシてしまった。

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