第二十一話

 事後、俺たちはベットの上で横になっている


「先輩、もう少し近くに寄ってもいいですか?」


「いいぞ」


「先輩の体……とっても温かいです……先輩の匂いがして、すごく……安心します」


「白、流れで一つになったが……重ねて伝えたいことがある」


 俺の真剣な雰囲気が伝わったのか白は少しだけ構えるような顔をした



「何ですか?先輩……」


「俺の一生を全部やるから白の一生を俺にくれ」


「私は元々そのつもりですよ、先輩に全てを捧げます……私の体はもう先輩のものなので好きに扱っていただいて構いませんから……これから先もずっと、先輩の隣にいさせてください……」


「当然だ」


「ちゅっ、えへへ……先輩ならそう言ってくれると信じていました……!!」


 白の柔らかい唇が頬に当たると今夜の記憶が頭をよぎった



「……眠くなってきたな」


「もう夜も遅いですし、そろそろ寝ましょうか」


「そうだな……おやすみ、白」


「おやすみなさい、先輩っ、」


 俺は目を閉じ眠りについた





 ◆◆


 朝起きると隣にはまだ眠っている白がいた


 すやすやと眠る白はとても可愛らしい


 昨日の夜はあんなにも乱れていたのに今見るとまるで別人みたいに見えて、しばらく見惚れていると、やがて白が起きた


「んぅ、せんぱい?」


 まだ意識が完全に覚醒していないようで、舌足らずな喋り方になっている


 そんなところもとても愛らしく感じられた



「おはよう白」


「おはようございます……ふぁ〜、今日もいい天気ですね」


 そう言うと白はベッドから出て立ち上がってカーテンを開けた


 太陽の光が差し込み部屋が明るくなる


「じゃあ早速朝食を作りますね、待っていてください……」


 そういうと白はパジャマ姿のまま台所に向かった


 しばらくして料理が完成する


 白が作った料理を食べ終えると二人で学校に行く準備をした



「忘れ物はないですか?先輩」


「問題ない、行くぞ白」


「はい、行きましょ先輩♪」


 こうしていつも通り俺たちは登校した

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