第10話 田舎での運転技術
自宅から、ふもとのコンビニまで車で約30分程かかる、役場や銀行などもその周辺にある、なので、近所の方もそこへ車を走らせることになる。
しかし、高齢者が前にいると、のろのろ運転で極端に時間がかかる。
バックミラーは見てくれないのでそのまんまゆっくり付いて行くしかない。
たまに仕事で東京に行くときは電車の時間に間に合わなくなる。
特に近所で有名なおばーちゃんの後ろについてしまったらとんでもない。
時速10キロ程で、道路の真ん中をなめるように進んでいく、こうなるとふもとまで1時間以上かかってしまう。
どうしようもないときは、危険な裏道を必死に走って追い越すこともあるが、裏道の無い場所になるとお手上げだ。
田舎に来て運転で特に気を付けているのが、突然車が飛び出してくることだ。
高齢者の方は道路へ出てくるのに左右の確認をしない、方向指示器も使わなかったりするので、気をつけなければいけない。
特に私の家があるのは過疎地域なので車は生活になくてはならない。
しかし、皆高齢者なので運転能力は落ちて行くが免許の返上はだれもしない。
その結果、山道は無法地帯となり、それなりに考えて運転しないと危険な状態になるのだ。
過疎地には過疎地なりの運転技術が必要なのだ。
また、鹿やイノシシ、熊、タヌキなど様々な動物が飛び出してくる。
動物との接触事故で車が壊れる事もある。
私が帰る道には数か所の動物出現ポイントが存在する。
はじめにタヌキゾーンから始まり、次にイノシシゾーンとなるそれからまたタヌキゾーンとなり今度は鹿ゾーンとなる
そして山の頂上あたりで熊ゾーンがある、それをすぎると今度は見たい日本カモシカとフクロウゾーンとなる。
フクロウは突然前に飛び出してくるのでびっくりするが、合うとなぜかうれしい。
日本カモシカも見るとうれしい、しかし熊や大きな角の鹿は怖い。
それぞれの動物に、獣道があり道路と交差するところはやはり出会いやすい。
もちろんそれが季節によって微妙に変わって行くので、季節に合わせて気をつけないといけない。
山には山なりの運転技術とセンスが必要なのかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます