第12話 3on3

相手の三人はかなり強い。

三人とも中学はサッカー部で連携もかなりまとまっていた。

対する敦チームは宇佐見がおどおどしてすぐ掴まったり、一輝が何も考えず真っ直ぐ突っ込んでしまう。

これが普通の試合なら一輝は勇気ある行動だがタッチで交代なので意味がなかった。

しばらく練習は続き作戦会議に移った。

三人の連携も取れてなければ作戦もないので勝てないことを先輩に言われた。

そして敦の協調性も監督から直々に注意を受けた。


そして三人で話し合い勝負に挑んだ。

こちらが先行でゲームがスタート。

相手の三人は足が早くすぐにマークされた。

ラグビーは通常後ろにしかパスを出せない。

なのでボールを持つ者の後ろにいなきゃいけない。

そこで考えたのが敦を前に出す作戦だ。

宇佐見は...一応作戦は聞いたが理解してるかは不明だ。

三人は特に敦を警戒していた。

一輝がボールを持ち真っ直ぐ引き付けた。

すると勢いよく敦が右後ろから左斜め前に走り込んできた。

相手三人は敦に気を取られた。

チャンス、これで右が、がら空きになり宇佐見がこれるチャンスになったがなんと...敦の後ろに呆然と立っていた。


僕は呆気なくタッチされた。

敦「宇佐見なぁ作戦聞いたろ、やる気あんのか」

一輝「まぁまぁそんなに言わないで。宇佐見君気にしないでね、次頑張ろうね」

宇佐見「ごめん、迷惑かけて」

チーム変えとなりしばらく3on3は続いた。

すると野太いがらがらの声で「集合! 」

一斉に部員は集まった。

するとへなへなと後から鴨川が現れた。

先輩「早く走れ!待たせてんだぞ!」

こっぴどく怒られていた。

監督「一年生初めてのラグビーはどうだったかな、本番はタックルもありかなり危険なスポーツだ。気を引き締めるように。この後は先輩達にストレッチを教えて貰え、以上」


ストレッチを終えて初日ながらも疲れて明日に備えた。

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