第10話 提出

コンコン ガチャッ

一輝「失礼します、1年2組丸山一輝です。新本先生はいらっしゃいますか」

先生「ああ、あちらの奥の席にいるよ」

一輝「失礼します。新本監督、体験入部のご提出にきました」

ガラガラの野太い声で「おう、まってたぞ。お、丸山少し大きくなったな」

一輝「はい、ありがとうございます。あれから鍛えてます」

監督「いい心がけだ、ところで敦とは仲良くやってるか」

一輝「はい!仲良くやらせて貰っています!」

監督「そうか、ならいい。これからも仲良くしてやってくれ」

一輝は大きく返事をした。


するとしばらくして続々と新入生が挨拶に来た。

皆志があり共に強くなるチームメイトだ。

もちろん、就職に関してもラグビー部は印象が良い。

それ目的でくる人は少なくない。

最後尾に敦がいた。

一輝「敦君、これからよろしくね」

敦「ああ、よろしく」


後ろから可愛い女の子二人がきた。

周りはざわついた。

そう、マネージャーだ。

女の子達「新本先生、マネージャーとしてお世話になります。よろしくお願いします」

それはそれはとても可愛らしい声で挨拶をした。

周りは生徒のみならず先生達もざわつきが収まらなかった。


少し照れた野太いがらがら声は「おう、よろしくな。マネージャーも足りなくてな助かるよ。先輩マネージャーは2年に1人、3年に1人づつだ。仲良くしてやってくれ」

女の子達「はい、よろしくお願いします。では失礼します」

仮入部を届けてさっそうと退出をした。

男達はそれを追うように退出していった。

一輝と敦は残っていた。

一輝「それで新本監督!いつ練習が始まるんですか!」

監督「やけに気合い入ってんな、練習は明日からだ。気引き締めてな」

しばらく3人で談笑し二人は退出をした。


これから始まる3年間、わくわくと共に不安もあった。

一輝は自分の弱さを克服する壮絶な3年間となる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る