第2話 そこに立つ者
頬がずきずきする。
弱虫「いってぇ、奥歯折れたかな...」
頬がリンゴのように赤く腫れていた。
自分が弱そうでいじめやすそうだからいつもやられると思った。
でも、心の奥底で見返してやりたい強くなりたいと心から思った。
家に帰る途中広さはサッカーコートくらいの公園がある。
ここでよくいじめっ子たちがたむろっている場所だ。
でも、今は夕暮れ時でいじめっ子たちは近くのショッピングセンターで遊んでいるのを確認済みだ。
歩くのに疲れたからベンチで休むことにした。
すると目の前の人口草エリアに大きいサンドバックにタックルしている中柄の男がいた。
バチン!ずざざざざ!バチン!ずざざざざ!
何度もタックルしてはまたサンドバックを立て直しまたタックルをしていた。
突然後ろから、パン!と頭を叩かれた。
後ろに居たのは複数人のいじめっ子達だ。
弱虫「え、なんで...この時間はあそこにいってるんじゃ...」
震えた声がでた。
いじめっ子1「はあ?なにお前俺らのこと観察してんの?」
いじめっ子2「きめー、ゲーセンやってねーから公園で遊ぼうってときにお前がいるもんなww」
いじめっ子3「いつもの遊びするか?w」
いじめっ子4「いいね、暗くなるまでやろうぜw」
いじめっ子達はケラケラ笑いながら弱虫の胸ぐら掴み前に投げ飛ばした。
いじめっ子1「いい遊びあんだけどすっか?w」
いじめっ子1はおもちゃのバットと丸い紙玉を取り出し弱虫の頭に取り付けた。
いじめっ子1「俺らに暗くなるまで玉が潰されなきゃ遊びの量減らしてやんよww」
一斉に殴りかかってきた。
逃げながらも体中をおもちゃのバットで叩かれた。
わざと頭は狙わず弱るまでバチバチ叩いてきた。
ついに足を崩しうずくまってしまった。
袋叩きのように体中にバットを浴びせられた。
すると横から、いじめっ子の一人が宙に浮きながらくの字を描いていた。
ドカン!ずざざざざ!
凄まじい勢いでタックルが放たれた。
いじめっ子は衝撃のあまり気絶してしまった。
そこにいたのはさっきまでタックル練習をしていた中柄の男だった。
いじめっ子1「あん、なんだテメー俺らとやんのか!」
いじめっ子3「おめーどこのどいつだよ!」
激しく罵倒した。
中柄の男「俺は、御園咲中学の3年だよ。お前らがだせー遊びしてっからシバキにきたんだよ」
いじめっ子4「なんで隣街のやつがここにいんだよ!」
激しく聞き返した。
中柄の男「いい練習場所がないか探していてね、丁度この公園を見つけたんだ」
いじめっ子1「調子のってんじゃねーよタコ!」
大きくバットを振りかざした。
中柄の男は軽々と避けた。
おまけに足も速くいじめっ子は追いつけなかった。
いじめっ子は夢中になって追いかけていたが疲れ果てた。
休みながら下を向いていると気づいたら大柄の男たちに囲まれていた。
まさに巨漢の男たちで、恐すぎていじめっ子達はちびってしまった。
巨漢の男「お前ら敦(あつし)から話聞いてんぞ、さぞ楽しかっただろ」
いじめっ子達は急いでバットを放りだし逃げた。
気絶していたいじめっ子も起こされてちびりまくっていた。
巨漢の男「お前、怪我はないか。悪かったな助けるの遅くて」
弱虫「いえいえ、助けてくれてありがとうございます。」
巨漢の男「敦、帰るぞ。それ(サンドバック)車に積んどけよ」
敦(中柄の男)「うす、兄貴」
弱虫「敦君!!助けてくれてありがとう。あなたたちは何者なの?」
弱弱しく聞いた。
敦「ただのラガーマン」
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