エピソード38 EAGLE会議
EAGLEの組織内で幹部のキメラ生命体【クロウ】がやられて大規模基地を破壊された事が知られたのは事が起こってから三日後だった。
連絡送っても返して来ないので別の幹部がボスにそのことを言い、消息不明の現場にEAGLE内の調査団を向かわせたところ
そこには爆破された残骸しかなく瓦礫を詳しく調べるとたまたま残っていたカメラのSDカードのデータを読み取り映像を解析した所何者かにクロウがやられ更には敵の手でEAGLE基地が破壊されたことが分かり、これまでにない事態に緊急性を感じ全代表が集まれる時間を作り、ボスも参加する幹部達とボスを交えて会議が日取りを都合し取り行われることになった。
そして数日後
会議が行われる日
EAGLEの幹部たちの中でリーダー的存在がまとめ役として仕切り、今後の対処に対する方針や意見をボスから貰うという事で会議がEAGLE幹部が全員揃ってから始まった。
「これよりEAGLE会議を始める。」
と幹部のまとめ役であるキメラ生命体が司会をし、最終決定権はボスに委ねられるEAGLE会議のしきたりである。
開始の宣言と共にボスの映るデバイスに向けて一斉に達敬礼する。
するとその代表としてキメラ生命体がボスに向けてこう宣言する。
「ボス。必ず邪魔者達を我々幹部が排除致します!やられてしまったクロウの代わりに」
「そうか。私の悲願を邪魔する目障りな奴らは絶対に排除しなければならない。私は私のやる事が忙しいのでね。あまり私自身が奴らに対する事をしない。基本的には君達に任せる。だが、私が君らに頼んでいることも忘れる事は許さないからそのつもりでな。」
と加工声でそう言い放つボス。
それに対し承知しました。と全その場にいる幹部が返答する。
「そうだ。丁度君らにぜひ使ってもらいたい私の研究で作った戦闘兵器を託そう。」
そいうと会議する場から無表情な武装に身を包んだガタイの良い男が出て来た。
その男を見て幹部達がざわつく。
するとある幹部のキメラ生命体がボスに発言する。
「ボス。この男は一体何なのですか?見たところただの普通な人間にしか見えませんが…。」
「ふっ…そうか。君達それは私の現段階の私の最高傑作だ。そいつは腰に巻いているベルトで姿を変える男だ。」
「なんですと…そのような事が可能で?」
「あぁ、様々な苦労はしたがついに完成と呼べる程の出来になった。だがまだ実践データが乏しいそこでそのデータを奴らを実験材料して集め、そのデータを私に献上するのだ。」
「承知しましたボス。」
「ですが本当に強いのですか?我々幹部の方が強いのでは?」
「疑うか。そうだな~良いだろう少し戦ってみろ。君達幹部にもいかほどの物か見せるのも一興だ。」
「それは楽しみですな。」
「では戦うのだ!青鮫
「了解しました。主様」
返事をすると
人間の姿からリヒトのようなだがそれよりは禍々しく荒々しい姿の戦士に姿を変える。そしてその姿の自身のチェックを終えるとすぐさま攻撃態勢に移り幹部に攻撃を仕掛ける為に動く。
「は、早い…!?」
無言で間合いに入り殺気を込めた攻撃を数発放つ。
その攻撃をまともに受けてしまう。
攻撃を受けて幹部は体に傷やダメージが来て怯む。
そこに畳みかけるように高火力のエネルギーを放つ。
「ま、まずい…!」
周囲が爆発する。
そんな中、その衝撃を受け止める為に防御形態になる青鮫。
そして暫く黒煙が周囲に充満する。
晴れてそこにある物を見ると幹部が上半身が消し飛んで下半身だけが残っていた。
それを確認して青鮫牙が淡々と言う。
「目標消滅。主様の命令続行不可能。主様これはどうすればよろしいでしようか?」
「よいよい。気にするな。お前はただ私の命令通りに戦っただけだ。奴は私の最高傑作を疑った上にあのような無様戦いぶりそれで死んだのだ。それにこれで他の幹部達にも青鮫牙の有用性が伝わった事だろう。改めて皆には私の邪魔をする者達の一掃を命ずる。」
「分かりました。主様。その通りに動きます。」
「ボス。我々一同その通りに計らって参ります。」
と代表者の幹部が言うとそれに続いて他の幹部達も敬礼をする。
「青鮫牙、我が使いの幹部達よ。良い報告期待するぞ。ではEAGLE会議の議題はまとまったしもう締めて良いぞ。」
「はっ!分かりましたボス。ではこれにて今回のEAGLE会議を終了する。」
「では、皆の者私は研究に戻るがこれからも己の使命を忘れるでないぞ…。では君達が生きていたらまたいつか会おう。」
そう言い終えるとボスの声を届けていたデバイスはその場で爆発した。
各々ボスの言葉に様々な思いを抱きながら自分達の居るべき場所と帰って行く。
いずれ倒さねばならない敵たちがだが今はまだ先の話。
先ずは青鮫牙が工義達に脅威として迫り来る。
だが、まだその事を知る由も無い。
果たしてこの新たな脅威に対してリヒト達HOPPER陣営は勝つことは出来るのだろうか。
まだ初対面するのはこのEAGLE会議から少し先の話。
まだまだリヒト達の闘いの日々は続くのであった…。
続
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