エピソード19 HOPPER  VS EAGLE攻防戦四

 激しい戦闘がEAGLE基地内で行われている

 その時、どんな事があって冷静に的確な命令を言えるようにと緊張状態で司令官室で緊張する司令官の灯が居た。


「あれから数時間が経つというのに現場の状況がまるで分らん上に誰も連絡を寄越して来ない!一体どうなっているのだ。だが一人一人にやっている生命情報端末の反応が無くなってはいないという事はまだ死人は出てはいないという事なんだろうが…」


 と司令官室でそれなりのボリュームで言っていると司令官室にノック音がする。


「何の用だ。」

「例の件について話があって来ましたよ。」

「あぁ、あの件か。入って良いぞ。」

「はーい。」


 と司令官室を訪れたのは夏木光だった。


「それでどうなった?」

「完成したから早速あの子を運ばせに向かわせました。事後報告で~す。」

「事後報告ってまたか…」

「だって書類の流れとか確認だけの時間って無駄じゃない。それに早い方が良いかな?って思ったし。」

「あのね…まぁ、そうだけど組織の運営としては大事なのよ。研究ばかりの貴方にはわからないと思うけど。」

「だってそんな暇無いし~一応こうやって報告してるからよし!」

「はぁ…。もういいわ。貴方はそのスタンスで良いわよこれからも。私が何とかしておくから。けど、貴方の仕事だけはしっかりやりなさいよ!」

「うん。任せてよ。ちゃんと向こうで活躍する物を遅らせたからあの子に。」


 幹部室近くの通路にて


「ここからはちゃんと戦ってやる。」

「ならさっきまでは私をなめていたとでも言うのか?」

「皆を気にしながらとお前の手数と威力そして動きそれらを観察していた。だからまともに戦えなかったでも今は違う。ある程度把握できたし何よりちゃんと戦わない方が仲間が危ないと気付いたからな。お前のさっきの行動で」

「それはこっちも同じ事だ。それに私も分かった。貴様以外は相手にすらならんとならまず確実に貴様を無力化する方が効率がいい。ちゃんとやりあってやるぞ。リヒト。ここが貴様の墓場だ!」


 和也はこの状況を察し周りの兵士達にこう言う。


「急いでここから離れろ!巻き込まれるぞ!!」


 その言葉を受けて慌てて逃げ出す兵士達。

 するとそんな彼らをお構いなしに戦いが始まった。

 リヒトが拳と足を上手く使った戦闘訓練仕込みの格闘戦術を用いリヒトの状態でやる事でキメラ生命体と同等いやそれ以上の威力を生み出す。

 それをカラスの特性や己の戦闘術でリヒトの攻撃を受けたり攻撃したりを繰り返していた。

 暫くどちらも譲らぬ受けては攻めを繰り返していた。

 その戦いを誰も見ることなく、巻き込まれまいと撤退気味に距離を取る。

 するとだんだん戦いで動きやられた兵士の所は安全になったそれを見て

 和也が動く。


(今なら助け出せるかもしれん。災厄死ぬかもしれんが。それでも出来る限り犠牲者は出さないようにするためにも!ここはうちの製品を信じて突っ込むしかない!)


 と覚悟を決めた和也は防御装備を物資運搬兼兵士から渡してもらい戦闘服から防御特化に装備を固めた。

 そして深く呼吸をし、戦況を確認をして今なら大丈夫だと思えるタイミングで兵士救出を目指して走る。

 その姿を気にも留めないキメラ生命体【クロウ】とリヒトの戦闘の被弾が降って来るが防御を固めていたおかげで怪我にもならず辿り着く。


「よく頑張ったな。西谷お前はうちの自慢の隊員だよ。」


 と本人に激励を込めて言いながら担ぐ。

 そして邪魔にならないように兵士達の居る場所まで非難する為に傷を負っているのでいたわりながら出来るだけ急いで移動する。

 そして無事に運び終えた。


「誰か最低限の応急処置をしてやってくれ。俺は着替える。」


 とそっと負傷した兵士の体を降ろしてから他の隊員達に呼びかける和也。

 その中から応急処置出来る隊員が自発的に出て来てすぐ行動した。


 それから少ししてリヒト対クロウに進展が起きる。

 リヒトがクロウを押し始めた。


「はっ!はぁああ!おりゃー!」

「ぐっあ…うぁ…」

「これでも食らえ!鉄拳光殺打!!」


 とエネルギーを蓄積した右手+戦闘訓練で相手に決める連続型を決めトドメの一撃のタイミングのリヒトの拳から放つ必殺技である。


 見事にクロウの腹部に決まる。


「ぐぁあああ。」


 その威力に壁まで飛ばされて壁に叩きつけられるクロウ。


 その隙にリヒトは兵士を助ける時に使ったEC刀を回収しにブーストを使って戻る。

 器用に基地内の壁を使い引き抜いて手に取り戻したらすぐにその壁に足を置き、蹴り飛ばしてからブーストでクロウの居る場所へ移動する。

 目的通り着地する。


「おい、あの程度で参る奴じゃないだろ?来いよ。」

「まぁ、確かに倒す事は出来ないが結構痛かったぞ?本気を出すかとなるくらいには。それを出す相手ではあるとさっきの攻撃を食らって分かったんでな。ここから本気で殺す。」

「どうなるかは分からないけどこっちも万全だし相手してやるよ。」


より戦闘態勢の構えを取るキメラ生命体【クロウ】と人工戦士【リヒト】


 さっきより激しい攻防が今、幕を開ける。


              

             続









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