エピソード10 忍者の登場と因縁
極秘組織EAGLE基地にて
「菊蔵を呼べ。」
と部下に命令を下すクロウ。
すると素早い動きで現れた忍者が現れた。
「ここにおります。」
「貴様に一つ指令と言い渡す。それは我々組織の目的に必要なものだ。詳しい事はこの巻物に書いてある。もし仮に邪魔者が入るなら始末してしまえ。今回もしっかり仕事してもらうぞ。菊蔵。」
「承知した。部下を連れ今回も必ずやその指令を完遂してご覧にいれよう。」
そいうと忍者はさっそうと姿を消した。
するとクロウは元々今進行している作業に戻ろうとした。
「ふっ。行ったか。さてと私は今開発している薬を完成させに行くとするか。そうすれば我々のボスもお喜びになられる。」
民間組織HOPPER基地にて
秘密組織HOPPERには様々な役割を持った人材が居る。
そのうちの一人の役割が雇われ忍者だ。
そしてここに一人
任務終え帰還した。
「任務から今、帰還した。」
「ご苦労様。さくらちゃん」
「あぁ、今回も無事に帰還できた。」
「それで情報集はどのくらい出来た?」
「今回の成果は我々の里のライバルである忍者が奴らに雇われているという情報と何やら我々の奴らとの戦闘で起こした成果が組織内に影響を与えているという事と何やら新たな何かを作るという話があったな。」
「なるほどね。その情報を元に新たな調査や対策を考えるとするわ。」
「あぁ。宜しく頼む」
とやり取りをしているとトレーニングから帰って来た工義がふと立ち寄った。
「おや、トレーニング明けかい?丁度いい君にも紹介しよう。昔我々が彼女を助け、それから恩義を感じて我々に協力してくれている現代の数少ないくノ一の一人、服部 桜一文字だ。」
「初めて見る殿方でござるな。今、指揮官殿から紹介があったようにくノ一の服部桜一文字と申す者以後お見知りおきを」
「はい、よろしくお願いします。俺はこの組織に入ってまだ短いですが全力奴らと戦っています。小野寺工義です。これから宜しくお願いします。」
「戦闘するものにしてはきゃしゃな体をしているな。もしや指示役と言う役職なのか?工義殿は」
「いいえ、違うわ。彼は私達の主力戦力よ。」
「そ、そうなのか。」
「実は、そうなんですよ。」
(この方が⁉…一体どいう事だ?そんな凄そうな気配は感じないが)
「大変ですー!敵の先兵の忍者集団が街中で怪しげな行動をとっていると協力者からの情報アリ。至急戦闘出来る応援を要請しています。」
とオペレーターの男が慌てた素振りで指揮官に申請を出す。
「奴らも忍者を使っているのか下手な戦闘隊員じゃ技量で負けてしまうな。ならここはさくらちゃん帰って来てすぐで悪いが頼めるか?」
「あぁ、勿論だ。むしろ同じ忍者の恥さらしとして粛清したいと思っていたところだ。では善は急げだ。行って来よう」
「あぁ、頼んだ。さくらちゃん健闘を祈る。」
「頑張ってください!桜一文字さん」
「あぁ、二人共ありがとう。では入って参る!」
と言うと桜一文字は素早く消えたかのように移動して行った。
それを見て感心する工義。
「凄いな…これが忍者か。」
「あぁ、凄いだろう彼女は。彼女は現代に現存するくノ一一の実力者だからな。これまでに協力関係を結んでからの50回の潜入は隠密行動での仕事は確実に何かしらの情報を掴み無事に帰って来ているからな。」
「確かにそれは凄いですね。」
「信頼している。人としても可愛らしいし良き私の友人だ。」
「そうなんですね。」
と基地で話している中
桜一文字は着実に現場に近づいていた。
と現地では
「さっさと済ませろよ。一般人に気付かれないように細工するのも大変だ。全く依頼人の奴らは忍者をパシリみたいに使いやがて…金払いが良く無かったら縁を切りたいくらいだ。」
「これ結構取るのが大変なんですよ。でも本当に居るんですか。邪魔に入って来る奴ら」
「だから戦闘も繊細な技術も兼ね備えている我々三人がこうして来ているんだ。中でも俺様は現代一の忍者だからな。」
「実際にそうなのがタチが悪いですよね。でも実際ある程度実力が無いと我々は生き残れませんからね。」
「そうだな。まぁ俺には無縁な話だが…」
「とりあえず、急いでやりますね。」
現地に桜一文字が現着し、早速攻撃を仕掛ける。
「チッ、来たか!」
と受け止める強者感漂う忍者が攻撃を察知し、上を見上げる。
「何者だ⁉行動的に同業者か。」
「なかなか腕が立つじゃないか!忍者の恥さらしにしては」
「ふん。舐めるな」
「さてと、一体そこで何をしているか分からないが見た所まだ目的は遂行していないだろう。貴様たちを倒して阻止させてもらう!世界の為に」
「正義のヒーロー気取りの忍者か!そんなちんけな信念じゃ俺達の業界じゃ生き残れないぞ!」
と互いに敵向かって飛ぶ。
「はぁああ!」
「はっ!」
と三階のビルの屋上でクナイと刀を交わし合う。
そして数回交えると互いに三回転し、己の技を相手に放つ。
「ふっ!忍撃鎮魂歌!」
「そこ!冷殺木葉ノ舞!!」
と葉のように強固な意図で纏わした忍者使用の小刀を舞な動きで相手へ変則な動きで放つ桜一文字。
それに対して敵の忍者は小型爆弾のようなものを相手の間合いへ的確に放つ。
これで本来なら並大抵の敵ならば倒せるだが互いに強者難なく最初減のダメージに抑える。
そして回避しすぐに敵へと距離を詰めようと近づく二人。
近づくとすぐに手持ちの遠距離攻撃用の小型忍者アイテムを的確に敵投げて行く。
だが互いに上手く捌き切る。
互いに至近距離に近づき、言葉を交わす。
「なかなかやるじゃねぇか。くノ一の分際で」
「貴様も忍者の恥さらしにしては腕が立つではないか。」
「言ってくれるねぇ~。さてと仕事なんでな。さっさとてめぇを倒して相手さんの所に戻らせてもらう。」
「私はそれを阻止しに来た。貴様たちの仕事は果たされない!」
言い終えるとまた戦闘を開始した。
EAGLE基地
「クロウ様。完成致しました。」
「よくやった。その薬は我々のボスが求める効能の薬の試作品なんだろうな!」
「えぇ。まだ不完全ですが効能は近いと思われます。ですが副作用もかなり激しいですが強固な肉体を持った人間でなければ耐えらずに死に至るかと」
「そうか。ならば探さなくてはな。この薬を試す被検体の人間を…」
続
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