人工戦士リヒト
赤嶺高真@超BIGなプリン
エピソード1 新たなる兆し
この物語は闇に潜み暗躍する組織に立ち向かう戦士(ヒーロー)の物語である。
現代
基地の中
「遂に完成したわ。長年研究して来た私達の希望のシステムが!これでもう…アイツらの好きにはさせないわ!さて、迎えに行かなきゃね。私達のヒーローを…」
と目の前の透明なケースの中にあるベルト状の道具を見つめ、意気揚々と言う女が居た。
東京 街中
ザワザワと賑わう町の中を一人慌ただしく走っている男が居た。
「ヤバイ~遅刻だぁー!電車が遅延してトイレ行きたくなってトイレ行ってたらバイトの時間ギリギリになっちまった!良し!こいう時によく使う裏路地から近道して行くか!」
と言いながら人気の無い裏路地へと向かって走り通り抜ける為に二人くらいしか通れない細長い道を走っていると急に背後から強い衝撃を受けて男はその場で意識を失った。
そして気が付いて男が目を開けると何故か目の前に天井があり、周りを見渡すと自分の手足が拘束されていた。
それを男が認識すると足元から声がした。
「我が極秘組織EAGLEへようこそー!小野寺
と低い男の声がした。
「だ、誰だ!俺をこんな場所にやった奴は!こんな事しても俺には大した金も無いし別に俺は借金もしてないぞー!俺をどうする気だ!」
と騒ぐように足元に言い放った。
すると黒い何かが工義の見える場所に現れた。
「これから貴様は!我々のボスの遂行な目的の実現の為の礎になる為に我々の仲間になる為の特別処置を受けるのだ!」
と黒い何かが言い放つとこの世の元は思えない禍々しい見た目を化け物が現れた。
「うわぁー!?化け物だー!?」
「化け物とは失礼な!私にはEAGLEから頂いた素晴らしき名前であるキメラ生命体クロウと言う名前がとそんな曖昧な存在と私を一緒にするのは辞めて貰おう!」
「な、なんだよ。組織の何かなのか?ていうかそんなやばい連中と俺に何の関係があるんだよ。」
「貴様は我らが偉大なるボスの崇高な目的の為に選ばれた人間なのだ。光栄に思うが良い。」
「はぁ?マジかよ…俺なんだかんだ人生ついてないと思ってたけどこんなやばい連中に絡まれないといけないとか災厄かよ…」
「いちいちうるさい奴だな。さっさと処置を始めろ!」
とクロウと名乗る化け物が命じると手術着を来た人達が怪しげな機械と注射器を手に持って現れた。
「あっ…俺、終わった…」
と呟くとその時だった。
アラームが鳴り、侵入者あり!侵入者あり!繰り返す機会音声のアナウンスが流れた。
「なんだ!ネズミが入り込んだか。私が対処に行くこの件の対処が終わるまであの男の手術は保留にする私は応戦しに行く。」
とクロウが言うと瞬く間に姿を消した。
「騒がしいな。どうやら少しの間命拾いしたのか…俺。」
と一息工義がつくと気が遠くなり走馬灯のように昔の光景を思い出した。
それは幼き日に父親に言われた言葉。
「なぁ、工義。お前にはお前にしか出来ない事がある。だからそれをやる時が来た時パパはな。お前が全力でやってくれたら嬉しいよ。」
「うん。僕、絶対頑張るよ!」
すると女性の声が呼びかけられる。
「工義君起きて!目を覚まして!早く!」
「はっ!?俺、気を失ってた。え、誰?」
「私は、仲間と貴方を助けに来た一人。急いでこの施設から脱出しましよう!詳しい事はここを出てからで!とりあえず、貴方を拘束してた物は壊したからこれで自由に動けるはずよ。仲間達が時間を稼いでいるうちに早く!」
「わ、分かった!まだ、運は俺を見放してはいなかったみたいだ……」
と実感しつつ言われた通り急いで手術室らしき場所を倒れ込んでる手術着を着た人達をよけながら部屋を出る。
「とりあえず、このアタッシュケースは貴方が持ってて」
「うわぁ!?いきなり投げないでよ!危ない…」
「ていうか聞きたい事一杯あるけどとりあえず最低限の事くらい聞いていい?」
と建物を走りながら工義は謎の女性に聞く。
「まぁ、災厄の場合貴方にやってもらう事になるし良いわ。走りながらでいいなら教えてあげる。」
「ありがとう!とりあえず、まずはなんで俺を助けてくれたの?」
「それは私達にとって貴方が必要だからって言うのと貴方の父親の頼みだからよ。」
「え!?父さんの」
「そう。そして貴方に渡したその中にある物も託されてね。」
「この中にある物を父さんが…」
すると工義はさっき見た昔の事が脳裏に浮かぶ、そして質問をぶつけようと決める。
「君は、十三年前に姿を消した俺の親父の事を何か知ってるのか?」
「えぇ、知ってるわ。よくね…」
とやり取りをすると彼女が手に持ってる無線から通信が来た。
「こちら…西口攻撃部隊!すまない。敵の一体に逃げられた。もしかしたら遭遇するかもしれない警戒せよ。」
「了解。」
と只事じゃない空気がその場に流れた。
「仕方ない。その中身の使い方について貴方に走りながら教えるわ。私達がこの場から確実に逃げ切るにはそれを使うしか手が無いからね。」
「分かった。教えてくれ」
とその真剣な空気を察して工義も返事をする。
「その中にあるのは、ベルト型の成長型情報ソフト内臓粒子変換システム
HOPEPOWERって言うんだけど今は、その名称だけ伝えておくわ。それでそれを使うとどうなるかと言うと貴方を超人的な力使える存在に変換するシステムなの。それでね。貴方にしか使えないの。」
「え、俺だけ!?」
「そう!それでセキュリティの為に動作で第一のパスワードを解いて最後に音声認識でチェンジと言いなさい。HOPEPWERから音声と光で反応があるからそれが通ったら貴方の姿が変わって貴方もさっき見た化け物と渡り合える力を手に入るわ。それでその動作は……」
走ってカーブを曲がると目のには白い糸で通路を固められていた。
「え、なんだこれ…」
「これは奴らの…キメラ生命体の仕業…」
「良く分かったな侵入者!貴様らはもう終わりだ!」
と上から男の声がした。
工義が上を見ると天井には蜘蛛のような見た目の化け物が居た。
「うわぁ!?また化け物!?」
「侵入者め。ここまでだ。ここでこのキメラ生命体スパイダー様が貴様らを始末してやる…覚悟しろ!」
と見渡すと通路を蜘蛛の糸に囲われ、完全に逃げ道を塞がれてしまった二人。
果たしてこのピンチを二人はどう切り抜けるのだろうか…
続
(読んでくれてありがとうございます。良いなと思ったら星やハートを付けて頂けたり前向きな感想を頂けたらと励みになります。この小説を気に入っていただけたら連載中の回も是非読んでください。連載は不定期なのでちゃんと読み続けたいと思って貰えたなら小説のフォローをお勧めします。)
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