カレイなる巡礼 〜カレーを食べに東奔西走・南船北馬〜

隠井 迅

二〇二四年の前菜

第000食 カレーを求めて南鉄北航

 千代田区を中心に晩夏から初冬にかけて催されている「神田カレー街食べ歩きスタンプラリー」を切っ掛けに、カレーの食べ歩きをしている書き手は、その体験を叩き台に随筆を綴っているのだが、当然、千代田区で年の後半のみカレーを食べている分けではなく、この時期以外にも銀色のスプーンを握っている。


 書き手は東京在住者なので、普段は、都内を中心にカレー提供店を巡っているのだが、実は、タイミングさえ合えば、日本全国津々浦々のカレー店にも足を運んでさえいる。

 しかし、あれだ。

 それにつけても、食べ歩きという行為は、食費それ自体もさる事ながら、交通費も嵩むものなのだ。


 だから、書き手は、都内のカレー店を訪れる場合には、『東京メトロ』が提供している「24時間券」を頻繁に使うようにしている。

 この券を使えば、例えば、三月一日の二十時に改札を入れば、二日の同時刻に改札を出るまで、東京メトロの全ての駅の乗り降りが自由となるので、一日の夜、二日の昼、同日の夜といったように、最低三か所の店に赴く事ができる次第なのだ。


 それでは、都外に赴く場合にはどうしているか、というと、例えば、春夏秋冬の学生の長期休暇の時期には、『JR』が発売している「青春18きっぷ」を使っている。

 この企画券は、普通列車の乗り降りが一日自由となるので、線路が続いている所ならば何処にだって行けてしまう。

 しかし、日本の中には、四国や九州など、線路が敷かれていても、移動に一日以上を費やしてしまう地や、北海道や沖縄など、普通列車だけでは行けない場所もある分けで、そういった所には、飛行機を使わざるを得ない。

 こういった場合には、書き手が月額会員になっている、『ANA』の移動系アプリや、『JAL』のウォーキング・アプリの利用結果として貯める事ができるマイルを使って、そのポイントで飛行機に乗っている。


 つまるところ、時間と体力、そして根性を対価にしさえすれば、たしかに華麗ではないかもしれないが、コスパ良くカレーなる〈遠征〉ができる次第なのだ。


 さて、書き手は、別作品の『カレイなる日々』においては、「神田カレー街食べ歩きスタンプラリー」において巡った千代田区のカレー提供店を題材に随筆を綴っているので、それ以外の時期に訪れた東京都内や、遠征先のカレーに関しては、稿を別とし、その回想録を『カレイなる巡礼』と題する事にしたい。


〈参考資料〉

〈WEB〉全て二〇二四年三月二十九日閲覧。

 「東京メトロ24時間券」、『東京メトロ』

 「青春18きっぷ」、『JR東海』

 「ANA Pocket」、『ANA公式サイト』

 「JAL Wellness & Travel」、『JAL』

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