【11】ケモミミ傭兵お仕事日記(広報部のK) 読みながら感想


【11】ケモミミ傭兵お仕事日記(広報部のK)

https://kakuyomu.jp/works/16818023212678730433


宣伝もしたし、十番台をこなして参りますよ!


十一人目の参加者は、広報部のKさん。

作品は「ケモミミ傭兵お仕事日記」です。

参加時コメントは、こちら。


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応募作品


ケモミミ傭兵お仕事日記

ミリタリーものです


・特に意見が聞きたい部分。

⓵読んでいて説明不足、描写不足な点

⓶こういう展開が面白かった、よかった的な内容


・「梶野ならこう書く」具体的なアドバイスが欲しいか。

お願いします。


・学生(中高生以下)かどうか。オブラート増量します。

学生です。


ウェブ小説ではあまり見ないジャンルの「ミリタリー」であるため、読みにくいかもしれません…

以上、よろしくお願いいたします。


────────────────


ふむふむ。ミリタリーものの参加は初じゃないでしょうか。

ぶっちゃけ梶野は近代兵器や銃などの活躍するミリタリー系は読みません。

バトル好きと言っても、主に能力ものや近接格闘がメインなので。

そればかりでもいかんなと思い、最近はちょこちょこ勉強したり挑戦はしているんですが。宣伝に書いたガンアクションの話とか。


そういう意味では、専門外になる可能性はあります。

軍事系というと昔知人が読んでた「パンツァー」とかの漫画が思い出されますが、専門用語バリバリで、面白みは感じませんでしたし。


ただ、今作はタイトルからして、そこら辺の硬さを払拭しようとしてる気配は感じられます。女の子が戦車に乗る話的な。そっちならある程度、肩の力を抜いて読めるかもしれません。


そして、何気に今年初のオブラート希望。

ここまで、学生さんでもオブラート不要の人ばかりでしたからね。

私のオブラートは破れやすいので、慎重に取り扱いたいところです。

まあ、よほど理不尽な展開が続かなければ、最後まで保つとは思うんですが……


それでは、「じっくり感想」を始めましょう。



⬜️読みながら感想

二読後の感想を、読みながら書きます。

第三章まで。オブラートあり。


>【読む前に】用語・人物(主要キャラ)説明


ざっと読みましたが、三話までに出てくるキャラは2名だけですね。

大量に人物名が出てくる、この説明を読む方が抵抗があります。


人物紹介は「章ごとの登場人物」として章の頭にまとめるか、別で用意した方がよいかもしれません。人物が少ない段階なら、そもそも不要ですし。作中で説明が入るならなおさらです。

現時点ではこの部分は、読者の間口を広げるより狭める方向で作用しています。


内容的にはキャラ紹介より、この世界の設定について、基礎的な部分を解説してもらいたいところです。


例えば獣人の設定。獣モチーフは様々な作品に登場しますが、扱いは様々です。毛並みなど外見に限るのか能力も持ち合わせるのか。身体能力は人並みなのか獣並みなのか。肉食草食の概念は存在するのか。五感はどちらに近いのか、など。身体能力はバトルを描く上で重要なので、開示が欲しいところです。

まあ、物語の早めに、適切に触れられるなら、ここで書く必要はありませんが。


後は国とか歴史でしょうか。

地球舞台ですが、架空の歴史なのか。人類が滅んだ後なのか。異なる時間線なのか、などなど。


>・属性…一般的に亜人族が保有している魔法を分類するためにできたもの。「火・水・土・雷・光・悪・風」の七属性が見つかっている。それぞれの種族には適応しやすい属性が分かれている。


ミリタリー系と聞いて軍事ものを想像してましたが、魔法とかあるんですね(3章までは出てきませんでしたが)。


これはファンタジー世界に兵器が持ち込まれてる的な設定なのか、とりあえず好きなものぶち込んどけ的な世界観なのか……?


>【プロローグ】ここはシベリアでございます


>ザッザッザッザッザッ…


「…」は「……」と二つ繋ぐのが文章ルールです。

ウェブ小説ではルールは曖昧ですが、ここらはわりと普遍的なルールかと。


>強気に言ってみたものの寒さはごまかせなかった、


行の頭は一マス開けましょう。

頻出するのでここしか指摘しませんが、これも文章ルールです。もしくは一マス下げず、段落の間を一行開けるなどしてください。

ルールの緩いウェブ小説とはいえ、開けたり開けなかったりが一番中途半端です。


>狼なのに寒いのが嫌いっていうのはさすがに恥ずかしい。


体毛とかどうなってるんでしょう?

身体は人間と大差ない感じ?


>「な、なんで…なんであいつらWOLF社こんな真冬に送り込んできたんだよ!」


この場合のルビは「WOLF社あいつら」と入れるべきです。

この台詞は愚痴とは思いますが、傭兵にしては甘っちょろい印象が先立ちます。


>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


線の前後は一行開けたほうが読みやすいです。


あと、ここで使われてる記号は長音符(ー)、例えば「カード」なんかに使われる伸ばし音ですが、この文字はブラウザによっては真っ直ぐな線ではない、より文字的な形で表示されるので、こういった形での使用はお勧めしません。同じ効果を狙うならダッシュ(―)を使いましょう。


>WOLF社とは東ヨーロッパに本社を置く民間軍事会社であり僕はそこの雇われ兵士である。


国とかどうなってるんでしょう。実在の国なのか架空なのか。まあ「ヨーロッパの小国」的なフィクションはプロ作品でもよくあるのでよいのですが、


>先日にシベリア研究所の「サイト5‐5」で


とあると「シベリアてことはロシア?」「民間に調査依頼するかなあ?」とか色々考えてしまいますね。超未来設定の可能性もありますが、それだと現代的な武器が謎だし。ここら辺設定あるんですかね?


>そのため事故の調査のため僕が派遣されたっていうこと。ほかの人にあたってくれよ…


調査にしても、数名のチームで行動するのが普通では? よほど腕利きなら話は別ですが、見ている限りそんな風には見えませんし。せめて常時通信する後方支援くらい必要では。


凄腕スナイパーという設定も逆に心配になります。狙撃手の仕事って、調査と真逆じゃないです? そもそも調査をすべきは調査員であるべきで、傭兵の仕事はその護衛

や戦闘ではないかと思うのですが……


>「やっぱり崩落で入り口が防がれていたか…ほかの場所から行くしかねぇな」


まず、研究所がどんな建物か。およそのサイズは。破壊の規模は。地上にあるのか地下なのかを説明してください。まだ「研究所が爆発した」しか情報がありません。


あと、調査なんですから事前に可能な限りの情報を調べ、主人公に伝えられていると考えるのが妥当です。

読者的に知りたいのは、


・研究所が主にどんな研究をしていたのか

・事故により起こりうる災害、危険性

・爆発の原因が外部によるものか、内部の可能性があるのか


辺りでしょうか。

不明な点は説明する必要はありませんが、「不明である」ことは触れておくべきです。これによって求められる対策や装備が変わってきます。原子力研究所が爆発するのと、バイオ化学研究所ではまるで変ってくるように。


>でも、その考えがまさか自分を殺しにかかるとは思いもしていなかったのはまた後日談。


口語にしても読みづらい文章です。「思った」も前後で被っています。


[でも、その考えが自殺行為だったことを、僕は後から思い知ることになる。]


>それではお仕事開始と行きますか!


一行開けた方が効果的。

中央に文を寄せるのはあまりスマートに思えず、スマホ読みだと位置が崩れてしまうので、この場面ではお勧めしません。一行開けで十分アピールできると思います。



>【第一章】あれ?これもう事故じゃなくね?

【第一話】でなく?


>「ぶえっくしょん!ズズッ…さ、寒い」


それは前回でもやりました。


>地下にいてもやっぱり寒かった。早く屋内に入らないと調査どころの話じゃねぇぞ。


説明がないので、どんな感じで地下と駐車場と建物が繋がっているのかイメージできません。


>その前に僕の自己紹介をしないとだな。そうでもしないとよくわからない人がよくわからない話を進めている、という物語になってしまうからな。


これはプロローグで出しておくべき情報ですね。

もうすでに「よくわからない話」に片足突っ込んでいます。


>本名:月夜仁

>年齢:30歳

>見た目:狼のミミとしっぽがついている中性的な見た目、主に灰色のパーカーを着ている。灰色の髪

>身長は169㎝ぐらい(社内ではチビ)

>お仕事:会社の広報担当兼特殊機動部隊「M-16」のスナイパー(傭兵)

>所属:WOLFブラックフェア社


駄目とは言いませんが、小説でこういった別枠説明が入るのは、たいていは書き慣れていない場合です。上手くなるほど本文内に収めるように工夫するようになります。また、日記という体で書かれているので、「日記にこんなこと書くかな?」と不思議ではあります。むしろ普段口調でペラペラ書いた方がらしい気が。


[その前に、これを読んでる人に自己紹介しておこう。

 僕の名前は月夜仁。狼系獣人の30歳。

 髪は灰色で、耳と尻尾も灰色。同じ色のパーカーをよく着てる。

 身長は169cmで、社内ではチビ扱いされてる。

 お仕事は傭兵。

 WOLFブラックフェア社の広報担当兼特殊機動部隊「M-16」のスナイパーだ。]


>見ての通り僕は傭兵。俗でいう「使い捨ての兵士」だ。


俗で言うのかなと思い軽くググってみましたが、使い捨てと被る使われ方はあまりされてませんね。「雇われの兵士」とかの方がいいかも。

個人的には傭兵の方が「使い捨て」されにくい気がします。仕事を選ぶ自由があるので、本当にヤバい仕事は断れますしね。正規兵は逃げ場ありません。


>「あ、あった!Rウイングへの入り口、早く入らないと」

> Rウイング。つまり施設の入り口を見つけるまでは順調だった。


「Rウイング」が施設名なのか入口の名称なのかわかりません。


>予定では爆心地に向かって進んでいき現地の調査を行い、その後帰還


爆心地はどこなんでしょう。

外部からでも見当がつけられそうなので、せめてゴールであろう場所の情報くらいは欲しいところ。


>その後帰還…といきたかったがそう簡単にいかないのがリアルであったのである。なぜならいくつか問題が出たのである。


なぜ、いきなり「である」口調?

そんなキャラじゃなかったですよね。


> ~その1~

ここも文章内に収めた方が恰好がつきます。


>次に日が暮れてきた。まだ5時なのにもう夕暮れ、これでは狼とかの野生生物に襲われてしまうかもしれない。


突っ込みどころ満載です。

作戦開始時刻はいつなんですかこれ? 

地下とはいえ屋内なのだから、野生動物は入れないのでは? 

もし開けっ放しなら動物も入り込むかもですが、それならすでに出くわしてそうなもんですし。


>うん?狼…?俺が狼だから問題ないんじゃね?

こっちが聞きたいです。


>化け物の鳴き声のような音が。

せめてもう少し具体的に書いてください。

どんな獣に似た声だとか。「化け物」は広範すぎます。


>頭の中は本能的に帰還命令が出されていたが好奇心旺盛な僕は完全に無視していた。


[頭の中では本能が帰還命令を出していたが]

好奇心て。仕事ですよね、これ?


>「おいおい、早速嫌な予感しかしねぇ。すでにここはやばい場所ってわかるな」


台詞が説明的だと、読者が冷めがちなので注意が必要です。

日記なので、独り言を言わせる必要はないのでは?


>僕は持ってきていた折り畳みのスレッジハンマーを構えた。今考えたらとても馬鹿な行動である。内部構造をよくわっかていない+敵がいるかもしれない空間があるのに強制的に侵入する。兵士としては失格だな。


誤字。「わかっていない」。

新米兵士なら許せなくもない話ですが、30歳のベテランなんですよね、この人?


スレッジハンマーを個人が携帯してるのも不思議です。

もちろんこういうケースを想定して用意するのはわかりますが、こんなの個人が持ち歩いて戦闘はできません。部隊ならわかるんですが。


>寒くていらだっていたのか暴言がハンマーとともに出てきて、両開きのドアが2~3m先にぶっ飛んで行く。そしてドアはさっき聞こえた唸り声を発していたモンスター(?)らしき生物に乗りかかって潰れた。ちらっと見えていたが気にせず吹っ飛ばされたドアの上を歩いていく。その時は気づいていなかったがそのモンスターの上からの踏みつぶしていったらしい。だから

>「ギャ!」

>って聞こえた気がしたんだなと書いている今思い返した。


書き順が無茶苦茶です。私なら

[寒くていらだっていたのか、暴言もろとも叩きつけたハンマーが、両開きのドアをぶっ飛ばす。すぐに襲撃に備えたが、何故かモンスターの姿はなかった。僕は不思議に思いながら、ドアを乗り越えて先に進んだ。その時は気づかなかったが、どうやらドアの下敷きになったらしい。]


「その時は気付かなかった」を元に書くのがポイントです。


>外もやばかったが中もいろんな意味でやばがった、

誤字。

「やばかった」「。」


>そこら中に死体の山と壁や床にべっとりとついている血痕。見ただけで吐き気がする。なんだったら今書いているときにも吐き気がするぐらいおぞましいものだった。


傭兵なのに?


>「うぉっぷ!いくら戦場慣れしていても一度にこんなに死体を見かけることはないな。これはどう考えても人間じゃ出来っこねぇ」


人数が説明されていませんが、戦場なら普通にありそう。

人間に出来っこないと書くなら、人数より殺し方の残虐さとかにすべきかと。


>いくつかの死体は切り裂かれたかのように腕が消えていた。


意味がわかりません。

切り裂かれても腕は消えないので。


>普通に考えて腕を肩の根元から引きちぎることができるなんて人間なわけがない。


切り裂くのと引きちぎるのでは、傷が全然違います。

もしかして「切り離されたかのように」の間違い?


>まず噛み跡がある時点で何かの化け物が食いちぎっただろうと予想ができる。


噛み跡と切断跡もまるで違うので、頭が混乱します。


>熊の可能性もあるがドアがロックされていた以上、その可能性はないだろう。おそらく施設内で発生した化け物だと思う。


さっきまでいたんだから、せめて周囲を調べましょうよ。

施設内で化け物発生て。生物兵器でも開発してるなら別ですが、発想が飛躍しすぎ。


>「えぇっと?会社からの情報はっと…爆心地はAウイングにあって、本社によるとシステムの安全装置が起動したため各ウイングの連絡通路は封鎖されている…かぁ」


これ、侵入前に読んで計画立てる奴ですよね?


>その時、僕の目の前には何十何百ものコントロールパネルがあったのである。ほかの言葉で例えるならば何十個のカギから使えるカギを一本だけ探す感じ。一個一個試さないといけないから、ただただめんどくさい作業なのである。


何故、専門家を連れて来ないのか。


>【エネルギー管理室】


ギャグのつもりなんでしょうが、そもそもどの部屋が正解なのか説明されていないのでクスリともしません。


>絶対、僕がド天然のあほではないんだからね?分かった?


この人、致命的に傭兵に向いてないと思います。早死にしそう。


>愚痴りながら僕は周囲の警戒をしながら部屋を出ってた。


「出た」。


>愚痴りながら僕は周囲の警戒をしながら部屋を出ってた。なにせRウイング入り口で何かのモンスターの唸り声が聞こえたからね(既にドアにつぶされて僕に踏み殺されていると思うけど…)


普通は入る際に警戒します。


>初期パッシブの方向音痴も発動し

もしかして、ゲームの「パッシブスキル」のことですか?

何故ここでゲーム用語を使う必要が?

ゲームする人間以外には意味不明だと思いますが。

わざわざ読者を減らすような選択で、理解に苦しみます。


>ちなみに道中であったことは幾分か省略しておこう。

まるまる省略していいレベルのエピソードですね。


>まるでS○P:5Kの世界だなとなんとなく思ってしまった。


知らんがな。

そろそろ読むのが嫌になってきました。


>だってここ廃墟みたいな場所だもん。いつ屋根が崩れてもおかしくなさそうな廃墟。


うん? ここはまだ地下なんですか? それとも地上の建造物?

説明がないのでまったくイメージできません。


>ガシャン!カラカラ…

>何かがいる。それも危ないものが。そんな感じに僕の本能が語り掛けてくる。


傭兵にあるまじき呑気さ。


>傭兵ってこともあって音のなった方向に、慣れた手つきで素早くハンドガンの銃口を向けた。


「こともあって」て。

「慣れた手つき」も、むしろ書かない方がいいくらいです。

ここまでが間抜け三なので、とってつけたような反応に見えます。


>「ガゥゥン!」

> その暗闇から何かが飛び出してきた。何かの四足歩行の生物が


「ガゥゥン」て何の音ですかね。鳴き声?

文を中途で切る時は、せめて「生物が、」と読点をつけるか、句点(。)で締めてください。


>それは犬のようだったが体中に何かまとわりついてた。そして動きもぎこちない、僕は素早く下がりながらそいつに銃弾を撃ち込んだ。


犬の種類はたくさんあるので、せめて犬種くらい書いてください。

「何かまとわりつく」ではさっぱり伝わりません。

ぎこちないの後は「、」ではなく「。」です。

素早く下がる必要あります? 命中率極端に下がりません?


>あいにく避けきれずそのまま外に吹っ飛ばされた。


「あいにく」はニュアンスが微妙に違う気がします。

「あいにく」の意味は、「それをしようとするのに、都合の悪い状態にあること。ぐあいが悪いことに」です。

「避けられない」ことが「何かの行為を阻害する」場合は「あいにく」と言えますが、この場合はそうではありません。


あと、吹っ飛ばされるんですか。噛みつかれるとかでなく?

犬なのに?


>本能が言っている、今すぐ逃げろと。

やたら本能が出てきますが、まるで役に立ってませんね。


>あいつが立ち上がる前に廊下を駆け出した。


立ち上がるべきは吹っ飛ばした犬の方ではなく、吹っ飛ばされた主人公では。


>でも走らないとよくわからん防弾生物に殺される。


驚きの描写がなかったので、完全にスルーしてました。


>その時に、頭の中にシベリア研究所に関しての情報がフラッシュバックしてきた。ここでは化学反応の実験を行っているがこんな生物に関する実験を行っている報告はない。


作戦前にチェックしてください。プロなんだから。


>派遣された仲間も見たことがないそうだ。

初出の情報ですが、どういうことですかね。


>つまりどういうことか

こっちが聞きたいです。


>「これ事故じゃなくて、誰かが仕掛けたテロ攻撃か何かだろ!」

>     そう、あの爆発は事故ではなく事件だったのである。


なんで断定できるのか、意味が分かりません。

隠れて生物兵器の研究してたかもしれないじゃないですか。



>【第二章】落ちた先には前哨基地


>変な犬に襲われてから僕はがむしゃらに走ってった。


「走り続けた」の方が。


>自分がどこに向かって走っているのかもわからず走っていたため

>「そ、それよりもここはどこだ?いったいどこまで走ってきたんだ?」

> 完全に迷子になりました()


緊急事態なのであてどなく逃げるのは理解しますが、迷子にはならないでしょう、普通。地図とか持ってるはずですし。


>△△△


このマーク、必要あります?

別に場面も変わってないのに。


>「なんか社員寮みたいな部屋があるけど…社員寮のあるFウイングか?」


別に迷子になってませんね。


>もし今いる場所がFウイングの社員寮であれば、データバンクルームのあるEウイングを通ればいいのだが…


作者の脳内にしかマップがないので、読者的には「ふーん(鼻ホジ)」という感じfです。


>ちなみになぜFウイングに移動できたかというと、爆発によって連絡通路のゲートが故障して空いたまんまになっていたからである。


ご都合主義と言う奴ですね。


>「まずはさっきまでいたRウイングに戻る方法を探さないと。でも、グロック17だけじゃ武装が不十分なんだよな~」


ここは銃の名称だけでもハンドガンのことだと察しがつきますが、興味のない読者にとっては専門用語が説明なく出てくる時点で敷居が高くなることに注意を。


> WOLF社もWOLF社でひどいもんだよ。

>「偵察だけだからG17だけでいいでしょ。銃はこっちで用意するからさ」

>ってねぇ…人、否狼の命を何だと思っているんだよ!まったく…


主人公も会社もいい加減で、読む気がますます失せます。


>「まぁ、ここは腐っても民間軍事会社の施設。警備員も腐るほどいるから武器調達も簡単だろう」


前情報が全くないので後付けにしか見えません。

というか、腐るほど警備員がいて武器が山ほどある場所に、単身ハンドガンで調査に来たんですか? 無謀にも程がありますね。


>そんなことで僕の武器調達の時間が始まった。ただFウイングはあまり警備員がいなかったようだったのか、予想の十倍は時間がかかったのである。


予想が不明なのに、十倍と言われても。


>今のどころ確認できたのは数人分のハンドガンナーの死体とおそらく弾切れを起こして殺されたと思われるライフルマンのみである。手にしたものはグロック17のマガジンと予備弾薬ぐらいだ。


「ところ」。

描写がなさすぎて、人が死んでるイメージ皆無です。


>「M4A1はどうしようか? 弾切れだけど使えなくはないけどなぁ」

> 悩んだ末、M4A1は持っていくことにした。荷物の重量はかさばるけど使えなくはないから。


「使えなくはない」を二度も言うなら、理由を説明してください。


>ここのFウイング【社員寮】(武器調達中に看板で書いてあったのを見た)は階級ごとに社員寮が分かれており第○社員寮の○の数字が大きいと階級が大きい証拠になり区域ごとの警備も厳重になるのである。


研究所に階級とは?

まったくどうでもいい、必要とも思えない説明です。


>目の前には所長だった何かと切り落とされた四肢、そして血で書かれた魔法陣があったのだ。


原型をとどめないのに、何故所長とわかったんでしょう。

魔方陣? ますますミリタリー感から遠ざかってきましたが。

こうなるとファンタジー系モンスターとか出てきてもおかしくないので、なおのこと描写必須ですね、この先。


>あくまで自分の予想なんだが、ここにはこの第四社員寮で死んだ研究員たちの血が集まっている気がする。一軒家のリビングの広さもある所長室が四方八方真っ赤に染まっていたからだ。いくら何でも一人分の血液だけじゃ足りないはずだ。


超推理すぎる。


>「血だぁ…」

> 壊れた、自分の中の何かが目覚める気がした。


いや、ここに来るまで死体とか血とか山ほどあったんでは?


> 説明しよう、なぜ僕は血液を見ると謎の執着心が現れるのか。

> 何故なら僕自身は地味に貧血地味で結構病院のお世話になっている。そして自分自身はとある体内にいるとあるやつによって血を求めてしまうことがある。どうやら体内にいるやつはもともとだと血を飲んだら体力回復や力の増加などの恩恵があるらしい。まぁあ。あくまでもともとだから、今となっては飲んでも感染症にかかる可能性が出るだけだな。


中二テイスト満載の設定ですね。

ここで開示する必要があるとは、まるで思えません。


>そんなこんなで激闘は30分近く続いた。入口までたったの5mなのにね()


この人、兵士に向いてないでしょ。


>装備品も整った、予備弾薬も多くある。

え?

ハンドガンと弾しかなくないです? 

それが通用しないから武器調達してたんですよね。

ライフルはあるけど、弾切れだし。


>まずは、連絡通路以外の道で爆発の起こった爆心地「Aウイング」に移動する方法を考えないとな。候補としては搬入通路で行くか、ダクトを使うか…


情報開示が遅すぎ。

ダクトはともかく搬入通路があるなら、モンスターの存在に気付いた時点で選択肢にすべきでしょう。


>たとえるならばとあるサンドボックスゲームでエディション転送している間の感じだ。


知らないし、どうでもよい例え。

同じゲーム趣味の内輪向に書いてるなら構いませんが。


>「うぅ…頭が痛い、いったい何なんだこの現象は?」


さっぱりわかりません。毒ガス?


>多分僕は「最悪の場合」を考えたくなかっただろう。すでに敵はいなくてすぐに帰れると妄想していた。


何故そう考えられるのかさっぱりです。

犬のやつとか、放置してますよね?


>だからこの謎の減少も

「現象」


>そんなこんなで着々とFウイングから出ることができた。


何が「そんなこんな」で「着々」なんでしょう。


パッ!


 体が宙に浮いた気がした。正確には空中に飛ばされたが正解だけど…


> 何が起きたのかもわからないまま空中から落とされた。運よく外の方の空中じゃなかった。少なくとも凍え死ぬことはない。ただ、それでも結構な高さ。普通に気絶しそうなほどの高さだった。


何が起こってるのかさっぱりわかりません。

そもそもここは地下なのか屋内なのか。「外の方の空中じゃない」とは?

もはや小説と言うより、作者の脳内当てゲームになってます。


>僕は横にうっすら映る看板を見た

>【生存者前哨基地】


看板立てる余裕あるんだ。



>【第三章】さらに最深部へ、さらに危険区域へと…


>まだ頭が痛かった、天井から地面に落ちるといっても少なからず3mの高さはあった。


「痛かった。」

天井から地面に落ちるとは? 床が抜けて落下したということです?

それにしても天井から地面は謎ですが。何階の話ですか? 屋内ですよね?


>小説やアニメ、漫画では落下したが無傷なのが定番の内容だろ?


初耳ですがそんなの。


>「あ、あんまり動かないでくださいよ。結構な量が出血していましたし」


「結構な量を」

あと、この場所の描写をしてください。

主人公が落ちたまま放置されてるのか、手当を受けてベッドの上なのかもわかりません。


>言われてみれば確かになんかが少ない気がした、まさか血液だったとはな。


そろそろ突っ込み疲れました。


>「仁~!生きていてよかった~!」

「!」の後は1マス開けた方がよいです。


>「だ、誰だっけ?君?」

怪我のせいか元々頭が悪いのか、そろそろ危ぶまれるレベル。


>「実はね、ちょうどシベリア研究所のほうから医療設備の点検をしてほしいとのオファーがきてね。なにせ会社一の医療担当だもん」


WOLF社社員なら、当然この派遣も把握してますよね。

調査するならまずハスに連絡するでしょうし、音信不通なら主人公にその旨が伝えられるのが普通だと思いますが。自社社員の救出は最優先ですし。


>前置きのまま結構長かった、


「前置き通り」


>爆心地であるAウイングで時が止まったかのような異常現象が発生したとのことだった。何かが外側から引っ張られてきて時空が止まったかと思うと強い衝撃波が全面に向かって放出されたとのことだ。


誰が見たのかわかりませんし、そう言われても何が起こってるのかまるで伝わってきません。時が止まることと爆発が繋がらないので。


>施設全体の電源シャットダウン、爆心地に現れた覆面の武装集団、サイト内に現れた数々のモンスターたち。


ファンタジーならわかりますが、軍事ものなら噴飯ですね。


>ハスが話したことは通常だと考えられないことだった。起こってはいけないことが現在起こっている。


ここら辺は一般常識的にはそうですが、魔法とかある世界なら他の考えが生まれてもおかしくない気はします。どういう物理法則の世界か謎ですが。


>ハスの話を聞いた後、僕個人では解決は無理そうだと考えて本社に無線を入れようとした。


無線持ってたの?

一度も使ってなかったよね?


>しかし、いくら声を無線に向かって発しても戻ってきたのは砂嵐の音だけだった。


これは順当ですし、ここでの説明も正解。


>ハス:「無理だよ。こっちも援軍を求めて試したけどまったく意味がなかったよ。どうやら電波妨害があるようなんだ。こっちの通信担当も妨害をかいくぐるように挑戦しているけど…」


なんでいきなり脚本風に名前:台詞になってるんですか。

自由過ぎだろ。


>こうなったらいったん戻って伝えるしかないと思ったが、ハスから聞いた話によるとカルトはいつ付近の街に侵攻してもおかしくない状態であると思う。そうなったら戻っている時間もない。


この一文だけでも突っ込みどころが山ほど。

カルトってなんの話です? いつどこで出てきました? 付近の街? 侵攻するとか、カルトの名前もなかったのに? 

戻ってる暇がないとは? ここまでだらだらやってきてるのに?


>「こうなったら僕が制圧するしかないな」

「おいおいおい」「死ぬわアイツ」


>自分一人の命を懸けてカルトを制圧するというばかげた行動に出ることとなった。いま前哨基地にいる人はほとんどが怪我人であり戦闘に参加できそうな状態ではなかった。そして体が無事なハスはけが人の看護と治療のために残らなければいけない。だから僕一人で遂行することになったのだ。普通に考えてばかげたことだと思うだろう。でも僕はそんなばかげたことをするだけの度胸はある。僕一人の命で大勢の職員と付近の町の住民が助かるなら、どうってことはないさ。そう思い僕はハスに別れを告げて、爆心地であるウイングAに向かって進みだした。


睡眠不足の読者にはきっついですね、これ……

いきなりカルトとか、全員怪我人とか言われるし。

目が滑り始めたので、もう寝てもいいですか?


>向こう側に開かないのであればこちら側に無理やり引っ張り込むだけ。早速ハンマーで丁番に向かって勢いよくスイングしてみた。


なんで「こちらに引っ張り込む」目的で、蝶番をぶん殴る必要があるのか理解できません。


>ドアの向こう側から銃声が聞こえた。瞬く間に扉を貫通してきて一発被弾した。


ハンマーで殴っても破れないのに?

被弾したなら、どこに当たったか書いてください。


>文句を言っている場合はない、すかさず一番先頭の敵戦闘員の耳に9㎜をぶち込んだ。二人目以降が血の噴水を出している遺体に目をとられているそのすきに射撃ポジションをすぐに切り替え同じく耳元にぶち込m…


なんで耳を狙うんですか?

というか、武装集団相手に正面からハンドガンて、数人倒せても数に負けて即死では? せめて物陰に隠れないと。


>「くそが!バイザー付けてやがる、直では無理だ」


バイザーの形状がわかりませんが、耳を狙う理由はもっと謎です。


>そんな時に自分ん体から出ている血が目についた。

「自分の」


>血は可燃性、これを銃弾に塗り付ければ焼夷弾ができる。


お、おう。


>そうと決まればすぐにチャンバーから銃弾を取り出し血を表面に塗り元に戻した。

>タァァァンン!

>すかさず敵の太ももに撃ち込んだ。


黙って待っててくれるとか、親切な武装集団ですね。


>ちっちゃくてかわいいキアッパライノのリボルバーもあれば超強力なバックショットを撃てるM870レミントンもあった。

>「ふぇ~、URGもあるのかよ。CQBカスタムができるじゃん!」


同好の士以外に読んでもらう気がないと、この辺りで確信しました。


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