魔法使い

勝利だギューちゃん

第1話

魔法使い

女の子なら、一度は憧れる存在


私も例外ではない

でも、魔法使いになんて、なれない


でも、呼び出すことは出来るかもしれない

なんてね


でも、ものは試し

私は、六芒星を紙に描いた


「魔法使い出てこい」

叫ぶ


「呼んだ?」

紙に描いた六芒星から、得体のしれない生物が現れた


「あんただれ?」

「自分で呼びだしたんでしょ」

「魔法使い」


夢が崩れた

もっとかわいい女の子かと・・・


どう見ても・・・


「あなたの画力では、私のような低級の魔法使いしか来れないって」

「画力で判断しているの?」

「ピンポーン」

「どうして?」


差別だな・・・


「とにかく、かわいい魔法使いを呼び出したければ、上手な六芒星を描きなさい」


怒られた・・・


「で、願いは何?ひとつだけ、叶えてあげる」

「何でも?」

「願いを増やすはなしね」


低級なあなたには、期待しない


「類は友を呼ぶって言うんだっけ?人間界では・・・」

「黙れ」


願いか・・・


「もっと絵を上手く描けるようになりたい」

「却下」

「どうして?」

「私が困るから・・・」


就職難なのか・・・

魔法世界も・・・


「私も魔法使いになりたい」

「却下」

「どうして?」

「ライバルは増やしたくない」


小心者だな・・・


「イケメンの彼氏が欲しい」

「却下」

「どうして?」

「自分の顔を、鏡で見て」


失礼な・・・


「じゃあ、あんたと友達になりたいでいいや」

「ファイナルアンサー?」

「ファイナルアンサー」


こうして、友達ができた。

退屈しなくてすみそうだ。


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魔法使い 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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