退屈

@tatumito

short story

退屈な授業。


本当は集中しなきゃダメなんだろうけど

つまんなすぎて思わず窓際に目をやる。


ガラス越しに見える桜の木。


もう春か、綺麗だな。


なんて考えていると肩を叩かれた。


叩かれた方を見ると

クラス全員が私の方を見てた。


そして後ろの友達に

「大丈夫?」とまで言われた。


先生からも心配されたが「大丈夫です」と言った。


私にとってはなぜか

この時間がとても長かった。


授業もいつもどおりになった。


私はまた桜の木に目をやった。


小鳥が枝に止まっていた。

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