第四章 女神降臨?
第18話 ゲーム知識が役に立つ
「まあ、こんなモノよね☆」
どこからどう見ても、
ちょっと男性趣味かもしれないが、レトロで落ち着いた感じがいい。
今後、店員を
両手を腰に当て、周囲を満足げに見渡す私に対して、
「キュキュウ!」
と『
本当は『
(喫茶店が失敗した場合のことを想定するとね……)
それに『
私よりも偉そうなため、
リスクを考えて大胆な行動を起こせないのが、元日本人たる
「そう? 気に入ってくれて良かったわ♪」
と私は店長に
正直なところ、花屋やケーキ屋も捨て
『モモンガ店長のケーキ屋』など、普通にありではないだろうか?
取り
特に文句をいう人物もいないだろう。
また、ここまで来るのに結構な苦労があった。
『〈
最初は幹に穴を開け、
窓や
だが、
子供の秘密基地にしては上等――という程度だ。
気持ちを切り替え、食器類を作ってはみたのだが――
これも木なので『
私の目指す喫茶店には程遠いようだ。
あれこれ試行錯誤していると、
羽化したといっても、卵が割れたワケではない。
卵が
元気な男の子である。私は『
これには文字通り、二つの意味を持たせている。
ひとつは強い風となり『
もうひとつは『暗い夜でも迷うことなく飛べますように』という思いからだ。
かなり私の趣味が入っている名前だが、ここは日本ではない。
少しくらい変わった名前でも、問題はないだろう。
それよりも
最初は幼い子供だったのだが、
身に付けている衣服まで一緒に変わるのだから、ある意味、便利だ。
今では私の背を追い越し、高校生くらいの見た目になってしまった。
その
最近は新しい能力に目覚めたようで、そこら辺を飛び回っている。
新しい能力と言えば、私にも出来ることが増えた。
〈
その記憶を引き出すことが可能であることが分かった。
お店の家具や食器も〈
お陰でお店らしくすることが出来た。
世界樹喫茶の開店記念である。
(そうだ! 音楽が足りない♪)
私は両手をパンッと合わせると、お店に合う曲を〈
◆◇◆◇◆
ドッキン☆ モエモエ♡ ズッキュ~ン♪
ドッキン☆ モエモエ♡ ズッキュ~ン♪
キミのハートを狙い撃ち♪
可愛い笑顔でお出迎え♪
上品よりも可愛さよ♪
甘い笑顔で
可愛さ振り切るコーデも見てね♪
アナタのハートを狙い撃ち♪
ドッキン☆ モエモエ♡ ズッキュ~ン♪
ドッキン☆ モエモエ♡ ズッキュ~ン♪
今、舞台の上ではニンスィキルを筆頭に九人の歌姫が
そう、彼女たちは『
ここは、その
古き神々に再び祈りを捧げる儀式――略して『ディヴライブ』。
九人の承認欲求
(じゃなかった……)
この
現世(のゲーム)では
異世界で『ゲーム知識が役に立つ』というのは本当だったらしい。
あの後――
彼女と結託した神官も一緒に、
しかし、
ニンクルラを
彼女がこの国の王へ
ニンクルラの命と引き換えに、この国が海に沈むのを回避することは出来るが、妹のニンスィキルが王の花嫁となり、国の
〈
だが、ニンクルラを助けることを選んだ場合、この国が海に沈む。
それこそ、世界の救済には致命的な
よって、私は『二人とも助ける』ことにした。
私も今までの旅で、少しは学習したのだ。
まずはニンスィキルを一人だけ呼び出し、説得を
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