前のエピソード――2023/04/19 現実

　暑い暑い暑い。

　昨日と今日とで夏日ってマジですか。こんだけ寒暖差が続けばそりゃ誰も彼も頭痛くなるなり具合悪くなるよ。

　今日はTwitterでちょっと哲学の話になってちょっと思ったのだけど、自分の所感をつぶやいてるやつ、どれくらい需要あるんだろう、ということ。

　私はある程度、平均的な人間よりも本を読んでいることは流石に自覚しているので、その知識を人に話すことはできる場所があるならしていってもいいな、とは思う。

　ただ、素人がただベラベラと知った風なことを喋るのは知識をひけらかしている、所謂、衒学的（げんがくてき）なようにも見られるし、あまりにオタクな話をしていても面白くない。バランスが難しい。この辺りのバランスの取り方、私はそう上手な方ではないと思う。というか、こういう話をすること自体ちょっと恥ずかしい。でもこれは日記なので吐露もする。

　自分がそんなだから、専門的に知識があやふやであっても、知識の披露は（できればソースあるとありがたい）大歓迎だ。伝聞にはデマや誤謬が含まれることを理解し、前提とするなら一人一人が持つ情報を交換していくことには意義がある。

　ただ、自分の中途半端さに縮こまってしまうのであまり口を開きたくない気持ちが勝ったりするのだった。

　それにそういう話をするんなら、作品に昇華した方が有意義だ。物理学の知識、哲学の知識、その他色々の本で勉強したことを、私は自分の小説の中に取り入れている。そっちの面白さには上記のような「しゃべり」よりまだ自信がある。ちゃんと自信がある。

　正直、自分の頭の整理のために書いている節もあったりする。

　と、そんな感じで一日終わり。

　私が仕事行ってる間、うちのにゃんころの一匹がゴミ箱の中で寝ていたらしい。ゴミ箱の蓋を開けっぱなしにしていたのが悪い。

　元々野良だった子なので、そういうのも慣れっこなのかもしれないが、お前は今ちゃんとお家にいるのだからやめとくれ。

　とは言えこういう時くらいにしか「お前野良だったんだな」と思い出すことはない。このにゃんこ、めちゃくちゃ人懐っこいのだ。どのくらい人懐っこいかというと、呼ぶと肩に飛んでくる。以前は爪をたてていたのだが、それを痛いと伝えると今では爪をたてずにそっと飛び乗るようになった。それに寝てる時はピタリとくっつくのが好き。

　野良だった頃を知っているからこそ、人間のあたたかみに飢えているのかもしれない。他のペットショップから譲り受けたにゃんこ共は呼んでも来やしねえ。この幸せ者どもめ。

　今日も彼女と少し喧嘩した。仲直りはしたけれど、やっぱり喧嘩の仕方は上手くない気がする。私が基本他人にあまり興味がなくて、他人に対して本気で怒ることが、滅多にないから。

　シン・仮面ライダーの本郷猛の「僕には他人がよくわからない、だから他人がわかるように自分を変えたい」の台詞が脳内でリフレインする。やはりあの映画、なんだかんだ私の中に刺さっているようだ。

　世界とは自分の認識を通してしか観測できない。だから、私達は世界を変えるのではなく、自分を変えることを考えるべきなのだろう。

　野良から人懐っこになったこのにゃんこのように。

　でもゴミ箱に漁るのはホントやめて。おやつあげるから。