知らん街の映画館に行こう
昨日、今日と一泊の大阪旅行を楽しんだわけだが、昨夜はある場所に行った。
シネマート心斎橋である。
旅先でまで映画館。映画鑑賞に真面目か!
でもこの週末はシャマランの新作とアロノフスキーの新作が公開になり、『薔薇の名前』のレストア版も公開。その上ノーマークだった『オオカミ狩り』も評判が良い。更に来週は『ハロウィン THE END』と『ツィゴイネルワイゼン』の4K修復版が来てしまう。シン仮面ライダー4DXは見ないままにほぼ終わったしまったので同じく来週からのMX4Dを見なければならないし、口コミがすごい『ダンジョンズ&ドラゴンズ』も検討に入っている。
つまり、「映画を一本も見ない週末」を作る余裕が全くない! 忙しすぎる。勘弁してくれ。
そんなわけでダーレン・アロノフスキーの新作『ザ・ホエール』を見に行ったのだ。
映画自体の感想はまだちょっときちんと言語化するモチベーションが湧いていないので割愛するが、ざっくり言うと「悪かないが世間の絶賛はピンと来ない、わりとどうでもいい話」だった。『ブラック・スワン』『マザー!』の鮮やかさがどうしても強烈なので、それを更新するには至らなかった。
シネマート心斎橋には初めて行ったが、その存在は知っていた。系列館のシネマート新宿によく行くからである。『エクストリーム・ジョブ』応援上映では前説もさせてもらった。
新宿三丁目、年季の入った「新宿文化ビル」内にある2スクリーンのミニシアター。韓国映画、そして狂人映画のリバイバルならココ! というイメージのある個性的な劇場だ。上映作品にちなんだオリジナルドリンクをよく出してる印象もある。
建物自体が割と古く、ロビーの照明も暗めでやや狭い(スクリーン1は広い)のが雰囲気があって、韓国ノワールや狂人映画(『ヒッチャー』などのことだ)を見るのにピッタリだといつも感じている。
シネマート心斎橋も同じように、古くて雰囲気のある場所なのかなと思っていたのだが、意外にも小洒落たショッピングビルの中にあった。
アメリカ村にあるビッグステップビルというその施設は、30周年の旗が出ていたのでなかなか歴史があるようだが、建物自体は新しくしているのだろう。吹き抜けがあり、開放的な印象。1階にはARMANI EXCHANGE、スタバにゴンチャ。上の階にはアメ村らしく古着屋もある。
3階にはピンボールばかりのゲームセンターがあり、そもそもピンボールのアーケードゲームをほとんど見たことがなかったのだが、映画ネタのものばかりでかなりテンションが上がった。ちなみに「ハロウィン」のをやったが全然得点は稼げなかった。
4階のシネマート心斎橋もガラス張りで開放的、新宿とはかなり雰囲気が違った。ロビーも広い。劇場内はかなりレトロな印象で、舞台状になった少し高いところにスクリーンがある。
ちょっとビックリしたのが、物販コーナーでハードコアチョコレートのTシャツを売っていたこと。
ホラー映画やカルト映画のTシャツでおなじみのブランドで、わたしも『ムカデ人間2』Tシャツを愛用している。
わたしの記憶では、新宿では上映中の作品のTシャツは売っているがそれ以外のアパレルの取り扱いはなかったと思うのだが、見逃していただけで売っているのだろうか……?
とにかく、映画Tシャツに目がないので漁っていると、去年のベスト10に入れている「X エックス」のTシャツがあった。A24公式から出ていたのは(あえて)かなりダサいデザインで着こなせる自信がなく買わなかったのだが、こちらは黒地に白プリント、タイトルだけ赤のシンプルなものだったので、鑑賞後ニコニコで購入した。
せっかく旅行なのにどこでも見られる映画に行くなんて損じゃない? とは正直自分でも思っていたのだが、初めての劇場に行くのは楽しいし、思わぬ収穫もあった。
これからも旅先で知らない映画館に訪れようと思う。
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