551の豚まん、芽葱の寿司
また月曜日である。平日は特に書くことがないのだが、月曜はことさら強くそう感じる。労働が嫌すぎて感受性が死んでいるんだと思う。
なので引き続き週末の大阪旅行の話をする。
基本的に食いしん坊なので、旅先で美味しそうなものがあればどんどん食べる。
今回どうしても食べたかったのは551の豚まんだ。
かなり有名なのでご存知の方がほとんどだと思う。人気なのに関西にしか出店しておらず、たまに東京の百貨店の催事に出ると長蛇の列になっている。
実は、551の豚まん自体は食べたことがある。通販したのだ。冷蔵で届くので温め直して食べる。これでも十分美味しかったのだが、出来たてを食べてみたかった。
ということで店舗にて購入。時間は18時頃、実はこの後に夕食の予定がある。
昼に新幹線で食べた牛タン弁当もまだ腹に溜まっている感じがあるし、行けるか……? と思ったのだが、豚まんの香りを嗅いだらそんな懸念は吹っ飛んだ。
手のひらに収まるくらいの少し小ぶりなサイズだが、ずっしりと重みを感じる。出来たてほかほかの皮はもちもちでほのかに甘い。そして食べごたえのある具! 豚肉と玉ねぎのシンプルな構成だが、肉がジューシーで、どこが特徴的というわけではないのにくせになる味付けがされている。
付属のからしをつけると、豚の脂の甘味にちょっとしたアクセントがついてまたうまい。
そして不思議なことに、食べているうちになぜかお腹が空いてきた。食欲が増進されている。
これはいける! と思い夕飯には牛カツカレーを注文。こちらももちろん美味しかったのだが、ご飯が通常のカレーの2倍くらいの量があって苦戦はしました。
もうひとつ良かったのは、帰りの新幹線の直前に入った回転寿司屋でのこと。
ここは予定していたわけではなく、時間の都合でちょうど良さそうだったので入った。ひさびさに寿司がレーンを回っている様を見たが、やっぱりいろいろな寿司が流れていくのはワクワクして楽しい。早く東京もそうなってほしいが、今後一生無理なのだろうか……。
レーンに流れているとはいえ、好きなネタはタブレット注文できるのでメニューを見ていると、「芽葱」があった。
わたしは中学から高校時代、芽葱の寿司にめちゃくちゃドハマリしていた。好きな寿司ネタを聞かれたら芽葱と答えるほどだ。なんか嫌だなそんな中学生。
当時、親に連れられて近所の寿司チェーンのランチに行くことがあったのだが、その選べるメニューの中に芽葱があった。最初に頼んだきっかけは忘れたが、とても気に入って10貫セットのランチのうち2貫は芽葱にしていた記憶がある。
だが、芽葱の寿司って回るタイプのお寿司屋さんだとあんまり出していない。回らないタイプの寿司屋には年に一回も行かないし、コースの場合はやっぱり出てこなかったりするので、その存在自体ほとんど忘れていた。
そういうわけで喜び勇んで注文した。
やがて運ばれてくる芽葱の寿司。細く柔らかな青々しい芽葱がシャリの上に乗り、細く切った海苔で巻かれている。その上にはたたき梅と鰹節。醤油を1滴だけ垂らして口に入れる。
葱らしい辛みを含んだようなすっきりした香りが鼻に抜けつつも、味自体は柔らかく刺激はない。しゃくしゃくとした独特の歯ざわり。それが酢飯と合わさって非常に爽やかだ。
正直、梅とおかかは無くてもいいな、と個人的には思ったが、やはり芽葱の寿司、めちゃくちゃうまい。これはハマるのもやむなしだ。他に似た食べ物がない気がする。野菜系だと茄子の漬物の寿司などもあるが、漬物は塩味が強く野菜そのものの味ではないので少し違う。
また食べたいのだが、残念ながら東京にはない回転寿司屋だったので、その場で「芽葱 回転寿司 東京」で検索してしまった。都内にもいくつか芽葱が食べられる店はあるようなので、今度行ってみようと思う。
そんなこんなで無事食い倒れをすることができた。
551ではちゃっかりお土産用の豚まん、焼売、ちまきを買ったし、新大阪駅で赤福も買った(大阪土産じゃないのに)ので、またしばらく賞味期限と戦う日々が続く。
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