白昼夢とFIGの日記

03/24

2023/03/24（金）

　相変わらずの仕事。昼からずっと雨。ふぁっきん労働。そこはどうでもいい。

　帰りにだいたいいつも寄るコンビニがある。駅前にはセブン、帰路の途中にファミマ、少し遠回りをするとローソン。

　今回はファミマの話。見知った顔の店員の他にきっと新人だろう高校生くらいの人がレジに立っていて、レジ待ち順番的に僕の買い物を新人が担当することになった。

　僕は普段から思っていることがある。ひとりの人間が世の中に揉まれて摩耗し、若い精神が徐々にスレていく過程を間近で見れる機会はコンビニの店員を観察するのが一番だということだ。最初に断っておくが、僕のスタンスとしてはコンビニ店員に接客の良さはあんまり求めていない。あれほど膨大な品数を管理したり、各種支払いとか、宅配便の代理業務とか、やること多すぎるし、それだけで時給分以上の働きをしていると思っているからだ。

　とはいえ、僕も少なからず心を持っている人間なので「ありがとうございました！」と言われるのはマニュアルといえど、気分良いし「どうも」と微笑み返したくもなる。話を戻すと、その新人さんはまだ労働に希望を持っているのだろう。

　コンビニにはあるまじき、ハキハキした挨拶、深々とお礼、百点の営業スマイル。正直、過剰接客である。その接客スキルはコンビニで発揮していいスキルじゃないぞ。もっと高級レストランで発揮されるべきスキルだ。と、心の中で叫んでいた。

　僕は憂う。この人はあとどれくらいその百点の笑顔を絶やさずにいられるのか、と。

　僕はたくさん見てきた。キラキラした新人店員の顔から日に日に生気が失われ、瞳が濁っていき、声に抑揚が無くなっていく過程を。

　いらっしゃいませが、あしゃーせーになるとき。ありがとうございましたが、あらしたーになるとき。人は「社会」の現実の姿を知ったのだと、僕は勝手に少し切なくなってしまうのだ。

　今日は帰り道にM83とCarnifexを聴いてました。EDMとメタルです。

　M83はすごく壮大な世界観を表現するエレクトロアーティストです。宇宙が耳から流れ込んできます。あと、繰り返されるシンプルなメロディがどうにもエモい。最高。

　Carnifexはデスコアです。とりあえずギャーギャーうるさいし、工事現場みたいな騒音が終始鳴り響いてます。でも、最高です。ブレイクダウン気持ち良すぎます。デスコアバンドの中では正直一番好きまである。

　2回目の日記も、愚痴ばっかになってしまった。どうしよう。僕の好きなこととかそういうのまったく書いてない。明日は休日だし、愚痴は書かないで何か他のことを書くか。うん、そうしよう、たぶん。

　おわり。