ブラコン妹と歩むVtuber生活!

無色さん

第1話 妹の話

「はぁ………」

深いため息をついている彼の名前は真宵まよい 和泉いずみ。とても小柄で身長が低いのが他人から見た第一印象である。中学生の伸び盛りの頃にご飯が喉に通らなくなり食事ができなくなったときがあり、成長期を逃して今更食べようと思っても胃が小さくなり全然食べれなくなってしまった。終わりだね(笑)


[ガチャ]


「おにぃーちゃーん…」


ノックをせずに俺のもとにすっ飛んできたこの可愛いレディは俺の妹、真宵まよい こころである。高く明るい声と血液が繋がってるとは思えない可愛さが特徴である。まだ中学3年生と幼いがその幼さもこころの可愛らしさが引き立っている。いつも元気が取り柄なこころだが…………今日は何やら元気がないようだ。いつもの笑顔がきえてしまっている。このこころも可愛らしいが、やっぱりいつもの笑顔のこころのほうが可愛いに決まってる。何があったのだろうか…


「あのね、今日ので…ちょっと、アンチの人とリスナーさんがコメントで対立しちゃって荒れちゃって…いつものことなんだけど、みんなを楽しませたいのに…ずっとこんな感じになっちゃって、楽しんでみてくれてるリスナーさんも楽しくなくなっちゃって、みんなが離れちゃったらどうしよう?って…。」


…………そう、『配信』という言葉が出たが、こころは配信者、バーチャルアイチューバー、縮めてVtuberである。その中でも企業勢と言われるイエネコのような存在である。


こういった配信業ではアンチがつくのは当たり前、と言っても過言ではない。だが、ある原因のせいでアンチがひどくなってしまっているのだ。その原因とは、“同期の炎上”である。


こころの同期、真凜 マヤがツブキャス、アイチューブなどで幅広く活躍する有名男性“あーるくん”との交際疑惑が出ているからだ。

真凜 マヤが配信をしている最中、あーるくんからの愛がこもった、性行為を思わせるLIMが届き、通知とともにその一部が配信に写り込んでしまったのである。

もともとこころと真凜マヤが所属する8Rainという事務所は男性は所属していなく、アイドル売りをしていた。その中でも真凜マヤはおっとりとしており優しく、清楚なのにどこか雰囲気がえっちなお姉さんで、いわゆる“ガチ恋勢”や、“ユニコーン”などの熱狂的なファンが多く存在しており、余計に炎上が助長していた。

真凜マヤはまだ無期限休止となっているが、いずれ脱退するであろう。

今回の炎上ではかなりの影響があり、Vtuberを知らない人の注目も大きく集めていた。なので8Rain、その中でも同期のこころや他の女の子にもすこし火が燃え移ってしまっていた。こころの配信中にも面白がったり野次馬が出てきて


コメント

〈動く絵如きがw〉

〈あーはいはい、どうせあんたも男とヤッてんだろ〉

〈男との行為気持ちよかったー?(笑)〉


などの心無いコメントも書き込まれている。

それでも擁護をしてくれているコメントもあるが、それがきっかけでコメント欄で喧嘩が行なわれているのである。


これが続くと楽しくなくなり、擁護してくれているコメントもなくなり、誰も自分のことを見てくれなくなるのじゃないか、真凜マヤのように誰も庇ってくれなくなり、今より酷い批判をされてしまうのではないか。と、こころは心配をしてるようだ。


「うぅー…」

目をうるうるとさせながら呻くこころ。こころはまだ精神的に弱いので彼女の頭を丁寧に撫でながら落ち着かせる。

こころが落ち着いたようなので優しく声をかける。


「こころが楽しくてやってるんなら俺は止めないが…辛くなったらやめてもいいんだぞ?」


「…………ううん。まだやってみる。やっと人気が出てきたし…私もお金を稼ぎたいから。」


こころがいった言葉…『お金を稼ぎたいから』という言葉。……うちは、俺がバイトしてるのと、“両親の遺産”があるがそこまで裕福とは言えない。



そう、両親の遺産、とある通り、俺とこころは、両親を亡くしてしまったのだ。


ーーーーーーーーーーーーーー

☆ルビなどを学び変更しました☆

☆真凜マヤ→しんりん まや

 ツブキャス→ツイ○ャス

 アイチューブ→ユーチュー○

 LIM→リム

 LIM→ラ○ン

 ユニコーン→処女厨


これからも頑張ります!

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