偽物

 偽物川の講評が出たので、自作のニセモノ要素について語る。


 これはパイプではない。という有名なマグリットの絵画がある。ニセモノと聞いた時に思いついたのがこれだった。

 そこで、漫画を文章化してみるか。と思い至り書いたのが、自作の『いくじなし』だ。

 正直、教授も狂フラフープさんも好みはわからない。いや、教授に至ってはあの人を刺すには筆力が足りないと常々思っている所である。ただ、残り一人の辰井さんなら持ち札で刺せそうだ、という思惑の元、一点突破狙いに決めた。


 執筆は以下の通り。

 まず、漫画のト書きとセリフを全て書き出す。二人のキャラクターが語っていたので、章を分ける。自作は原作の漫画の前戯が終わった段階で区切る事にした。この段階で3話構成、登場人物は2人のみだった。

 これを読み返すと、ちょっと目も当てられない出来だった。そもそも文字数が足りなかった。ちまちまと文字数を追加する為に描写を増やすが、根本的につまらなかった。いや、個人の感想だが。

 そこで改めて漫画を読み直し、登場人物を増やすことにした。男側の主人公には仲の良い友人がいるらしい事が原作漫画のセリフから読み取れたので、こいつを自身の性癖マシマシのキャラにして書いてみた。これは、失敗した。余りにもキャラが浮いていてバランスが悪かった。

 なら登場人物を増やして薄めるか、と考えあ~だこ〜だと書き殴ってあの形に納まった。いや、納まったと言えるかは自信はない。


 自作のニセモノ要素は、モノマネ。原作を読み込んでいる自分には、あの程度の描写でも十分絵が浮かぶが、どうも他人には無理だったらしく、もう少しどうにかならんかったかな、と思っているところである。

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