映画

 娯楽における暴力とは何か

 まずは、スプラッター。理不尽な暴力で人が殺される様を楽しむタイプ。

 次は、バイオレンス。火薬マシマシ、グロあり、死体大盛りな作品群。

 やはり外せないのが、アクション映画。ジャッキーしかりキアヌ・リーブスしかりの本格的な格闘技術の殺陣を楽しむ映画。

 勝手に分類してみたがどれも楽しい。個人的にはアクション映画が好き。個人の技術が持つ美しさ。それを大画面で見るのは至高の瞬間だ。

 然し、アクションとは何だろう。俳優の寺島進さんがテレビで言っていた。立つこともアクションだと。これは次の事を意味する。全ての映画はアクション映画である。間合いの読み合い、距離感を楽しむ領域に踏み込む事になる。

 つまり、アクション映画の極北に暴力は必要ない。半歩の間合い、1インチの探り合いがそこにあるだけだ。人はこれを恋愛映画、ヒューマンドラマと言う。

 この僅かな距離感の違いを知るには大画面が良い。画面の奥行き、被写体の目線、呼吸、立ち姿。全てが見逃せない。

 アクション映画の極北を楽しむにはまだまだ自分は若過ぎる。達人の戦いは難しい。素人にはわからない。

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