女の方は化粧とか大変やな


 と、感慨に耽っていたりしていた。ツイッターで服装の話題を眺めていて他人事のように思う。

 自分の私服はほぼ自転車用の服で、街乗り用にデザインされたブランドがあるのでそれを好んで着ているのだが、いくつか面倒がある。

 日本のブランドでカペルミュールというブランドがある。シルエットが綺麗に出るのが好きで、ユニクロなんかと比べると高いが、着心地や落ちついたデザインで気にいっている。見た目はほぼ普通の服だ。

 自転車の服と普通の服の違いは主に4つ。自転車に乗るために作られているので、通気性の良さ、ストレッチ性の高さ、背中のポケット、そして個人的にオムツと呼んでいる股のクッションだ。

 ロードバイクのサドルは硬い。たとえクッション性のあるサドルに替えたとしても長時間乗るし前傾姿勢を維持するため、股がサドルに押し付けられる。そこで自転車用のパンツには下着やズボンにもクッションが着けられている物がよくあり、カペルミュールのパンツも例外ではない。取り外し可能な物も多いが、このクッションが無いと正しい姿勢で自転車はこげない。

 このクッション、形だけ見ればほぼオムツの股の部分と同じで、違いはお漏らしして防げるか防げないかの違いしかないが、それが股部分に着けられている為にある問題が発生した。

 股の縫い目が解けた。しかし、それを自分で修復出来ない。ストレッチ性が高いとはいえ、動くわけで、しかもロードバイクのサドルは高めに設定される。つまり、自転車の乗り降りで足を高く上げる必要がある。この繰り返される脚の上げ下げにパンツが耐えられず、縫い目が解けているのを先日発見した。

 裏からあて布することは物理的に不可能である。表から修復出来るだけの修復技術はない。今はまだ目立たない程度の穴だが、放っておくのもはばかれる。気軽に買い替えられるほど安い買い物ではないので頭を悩ませている。

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