七月

07.13|ようつべ

 

宮崎駿氏の「面倒くさいなあ」画像を眺めつつ起きている。なんにしても面倒くさいのだが、ぼちぼちやるしかない(*1)


というのは置いといて。

友人と「漠然半年座談会(なんかまあ話そうということで、最近の云々を話題にしてあれしてあれする場所のこと)」をするべく、これをみた。


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【東出祐一郎】ネット黎明期の活動から名作タイトルの初出しエピソードまで、ファンなら絶対に聴き逃がせない昔話をしちゃいました【鋼屋ジン】


https://www.youtube.com/watch?v=XlMPVwzWiZg&t=7187s

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とても面白かったのだが、漠然とした気持ちにもなった。


あらゆるものが飽和し、新しいが登場してもあっという間に調査が行われ「過去の産物」になってゆく現代において、人々を楽しませるコンテンツとはいったいなんなのだろう。個人的には漠然とだが、プロもアマもあまり関係なく、局所的に刺さるものが話題になりやすいのだろうなとは思う。


流行りがなにかというより、速度が凄まじいからこそ「わたしはこれ、だいすきですよ」がより大事になるのかなと。飽和しているからこそ、全体がふわっとインディーズ的性質をまといがちなのかもしれない(もちろんそこにも大企業的立ち振る舞いと、そうでないものが恐らくある)


故に「いやこれメインストリームか?」みたいな議論が生じたり。良くも悪くも主張がしやすい、誰かに話しかけやすい、距離を遠ざけたり近づけたりしやすいのが現代だと思う。なにもわからないが。あとそもそも、「これが皆様にとってのメインストリームです」みたいな引き立てが中々時代錯誤なのかもとは。とっくに当たり前だろうが(そして大抵、これら言及が同じなんらかとしてごった煮になる)


などと考えれば考えるほど「わたしはこれが好きです」「これを出すためにこの世にいます」を大事に育てていったほうがよい気がしてくる。 古臭いとかいまっぽいとか、そういう感覚を決めるのは果たしてなんなのだとはなる(もちろんそれは存在するし、なんならしっかりとどまらず流れるものであってほしい。いまはとにかく激流だが)


けれどもそれを無視せず、言葉は言葉として向き合ったうえで「だがわたしはこうする」「こうしたい」「あなたからすれば時代遅れと思われるものを愛しています」「ないしはその逆でありまた別のなにか」を、さまざまな人が出すのだろう。個々人それぞれの「正解(として受け入れられるもの、行使出来うるもの)」を。これはこれでしんどくなるのもまた、あるのだが(*2)


夜の漠然だった。

ありがとう夜の漠然タイム。


ちなみにだが別所でもこの動画について書いているので、もしよければどうぞです(大した内容はないけれども)


観たもの|7月(4番目の記述) https://scrapbox.io/oti17dec20/%E8%A6%B3%E3%81%9F%E3%82%82%E3%81%AE%EF%BD%9C7%E6%9C%88

 

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*1

この「面倒くさい」は、そもそもとして生きるのが面倒くさい、のニュアンスがある前提のものだと思ってほしい。そもそも起き上がるのも面倒くさくってぇ………動きたくなくてぇ………なのである。人間と会話するのも面倒だが、会話は面倒くささよりも楽しさが勝るからできる。そういうものだと思う。たぶん。没入すると面倒くささを忘れられる事柄、人間のシステムとしてはよくできているなとすこし思う。いまのわたしはその「起点」で苦戦しているのだが。………


*2

そも世の中はさまざまな方向からアプローチをかけた正しさどもの群生ないしは集合体ないしは電気信号の駆動である。それがより可視化されやすいだけで、存在しなかったわけではない。その明確化のために法があったり、暴力による破壊や革命もまたある。この世にはエンドマークがないことを存外、生きてると忘れがちなのかもしれない。漠然と続く。ぼんやりとした不安や絶望、ないしはなんらかのたのしみが。

 

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