04.07|音声録音

 

流れ流れて、ボイスドラマ的なものを録音してお出しすることになったのだが、これが結構苦戦している。ただこの苦戦、という表現は、どうしたらいいかわからなくて苦戦している、というのでなく、感覚として、読みのお芝居をどうアプローチするのかを思い出すのに時間がかかっている、という感じだ。


10年ほど前、ぼくは東京でお芝居の事柄を学んでいた。学んではいたが、ほんとうにちょっと触れた期間があった、くらいのもので、その事柄でなにかひとつ大成したわけでもない。だけれども一応、いまだに、なんらかの文言を表現する(ないしは表現したものに触れる)のはすき、みたいな感じになっている。変な文章で申し訳ないが、そんな感じである。


今回読まねばならないものはぜんぶで9つあるのだが、果たしてそのすべてをきちんとなにか、一定水準以上のものにできるかどうかが、すこし不安だ。不安というかなんというか、とにかく、ひさしぶりすぎるので、クオリティがどうなるのだろう、という事柄ばかりを思ってしまう。思ってしまうが、意気込んだからには全うしたいし、どうにか頑張りたい。


こういうのは結局のところ、さらす、さらけ出す、という事柄にどう向き合うか、だと感じる。そこに羞恥を思うのは今更過ぎるし感じる必要はない。ぼちぼちやる。録音中に家人と出会わないようにだけはしたい。気まずいので。

 

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