不確定日記

宮古遠

2023年

三月

03.23|腰痛改善

 

最近日記をつけるのが流行っているらしく、ではわたしも、と思ったのだが、日記としてなにかを書こうとなるといざ、という心理が強まってしまいなにも書くことがないのではないか、という気持ちになってくる。が、そもそも、日記というのは、別に人に見せる必要のあるものばかり書くものでもなさそうだし、なんならただただ一言「14時頃、空腹感をまぎらわすべくおやつラーメンを食べた。ラー油を入れたら辛かった」みたく書いてしまうのもいいのではないか、などもうだうだ思ったりする。と、諸々をうだうだ書き連ねるのが自動筆記的であるが、これが一種日記になるならなってしまえということで、見直しをすることもなく今回、この文章をお試しで書いている。


母が伊勢から帰ってきた。昨日の朝7時頃からわーっと出て行って、ちょうどさきほどわーっと伊勢から帰ってきたらしい。お土産として松阪牛の即席ラーメンとばかでけえポテトチップスのふくろが二つと、黒糖と白あんの使われた特別製の赤福(ほんとうに特別製かどうかは不明)を買ってきた。赤福の白あんのやつは、食べてみた感想としてはくるみ餅みたいだな、という味の質感だった。わたしの妹もくるみ餅みたいだな、といっていたので、これはくるみ餅かもしれない、ということはなく白い赤福であるから、失礼のないようにしないといけない。


ここで言及したくるみ餅というのは、わたしの現在棲んでいる土地にずうっとあった和菓子屋さんで製作されていたくるみ餅のことで、これがまた良い感じの味をしていてとてもおいしかったのである。が、そこのお店の息子さんがお店をお継ぎになられた結果として、息子さんはくるみもちの種類を洋ものにされてしまった。


これは、以前/以後があるとして、以後の味が特別悪いということはなく、むしろこう、それはそれで洋ものとしておいしい、というものだったから、そこは一応、誤解のないように書いておく。なぜ味が変わったかといえば、息子さんは別所でパティシエさんのお仕事をされていて、そのあとお店をお継ぎになられた、という経緯ゆえだった気がするが、わたしは別にそのお店へあしげくかよっているわけでないから、語尾に「知らんけど」が付く状態のふんわり感になってしまう。


だったら言及するなよという感じで、そりゃもうごもっともすぎるのだけれども、なんにせよ白あんの赤福を食べた結果としてそれを思い出してしまったから、日記になるかわからないがとりあえずうだうだ書いてみた次第であった。思った事柄だけをばーっとうだうだ書き連ねるのはこういう事柄が生じるからいけないし、話が話としてきちんと言及しきったまま終わるかというとそうでもないから、基本全方位に対してなにか失礼を振りまいてゆく文章になってしまうような気がしている。


が、そも、そんなにお前の文章は読まれているわけでないから大丈夫だよ、めいた言及が不意にわたしの中から連想として沸いた。が、別にこれは、たぶん、そういう問題ではなくて、あくまでも自分の中での「どうなのだろう」という不安と気になりが主になってしまうためだと思う。アニメ一期とアニメ二期でコンセプトがガラッと違うものが発生したときの心理ないしは受容の方法みたいなものが似ているなあ、などということを、諸々由来で思い出したくるみ餅の事柄からなんとなく連想して、この日記は終わりにしたかったが、もうすこしだけ書いてみる。


最近、椅子をあたらしいものに変えた。変えた理由としましては、とにかく腰がやばくなってきたから、というのがもうデカい。今年の二月の終わり頃に、わたしはちょっと腰のほうをあまりよくない痛め方でやってしまったものだから(引き戸を変な姿勢で引っ張った結果、腰の左脇腹へかけての部分が、ぐわーとなった)はてさてどうしようかと思った挙げ句に、椅子がそれなりに置いているお店で買った。一万円くらいのやつである。


もっと高い椅子は椅子であったのだけれど、そんなお金を出すことはわたしにはできないので、現状としてとにかく、ひとまずのスタンダードとして座ることが可能になる椅子を仕入れることを優先した。現状としてはこの椅子でもとても満足しているので、個人的には購入をしてよかったと感じる。お金はないが。


椅子を手に入れて、座りだして数日が経った頃に発生した事柄としては、なんというか、身体の形というか姿勢が変わった気がする。よくなった、というよりも、普通になった、が感覚としては近い。そもそもとしてわたしは普段、机で作業をするときに座っていた椅子が折りたたみ椅子だったから、そりゃあもうなんというか、腰を痛めて当然だったのだろうなと、いまとしては思う。新しい椅子に座りだした最初のほうは、何故か身体がバキバキになってやたらと疲弊をしたのだけれど現在はまったくそんなことがないから、これはたぶん、悪い椅子に座っていたときのわたしの、悪い固まった姿勢が、新しい椅子に座った結果として良い方向へ向かう過程でバキバキとしてぐわーとなってわーしたのかなと感じている。


こんな感じで、机周辺の諸々を模様替えし続けているためほんとうにお金ばかりつかったのだが、なんにせよ現状としては、環境が改善されて心理もうれしい、になっている。来月の請求が怖いのだが、まあ、破産するようなお金の使い方をしているわけではないので、一応はどうにかなるのでヨシ。どちらかというとわたしは完全に社会不適合者だからこのあたりはむずかしいのだが、出来る範囲でどうにかしたいなというのをぼんやりと思った、というのをいま書いたが、果たしてこれは、日記的な文章だろうか、そうでないのか。なんとも。

 

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