第35話
◆
目が覚めると頭がものすごく痛く気持ち悪かった。昨夜、
お酒はあまり得意ではないので飲まないようにしていたけど、赤堀さんに勧められて飲みすぎてしまい途中から記憶がない。何かやらかしてしまっていないか不安になるけど、いつまでも布団に籠もっているわけにもいかないので、布団から出てリビングへ行くことにした。
「おはよう。美晴姉さん。昨日は飲み過ぎていたけど、大丈夫?」
「う~ん、二日酔いみたいでダメかな?」
「今日は
「ええっ?二之宮さんが来るの?・・・って、いたた」
「うん、落ち着かないかもしれないけど、部屋でゆっくりし」「てられないよ!」
二日酔いで最悪のコンディションだけど、二之宮さんは私の勘が危険だと告げているので注意して見張ってないといけない。
冬樹くんが警戒していなそうなのが危機感を増幅させる。
「私も同席させてもらうよ。
「うーん、そうだね。美晴姉さんがそれで良いなら、同席してもらうってことで」
ふと、先生の方を見ると含みのある笑いたそうな顔をして私達を見ているので、尋ねることにした。
「先生、なにか気になることでもありましたか?」
「
「え?私なんかやっちゃいました?」
「大丈夫よ。みゆきと一緒に
「ええぇぇ!!!」
私は先生の話を聞いて恥ずかしくなってしまい部屋へ逃げ込んでしまった。
さっきの先生の話だけど、冬樹くんは『美晴』と呼んでくれたのかなぁ・・・
落ち着いてからリビングへ戻り、冬樹くんの用意してくれた朝ごはんを食べたけど、やっぱり冬樹くんの作るご飯は美味しかったし、懐かしい気持ちになった。
二日酔いは二之宮さんが来る頃にも残っていたけど、それでもだいぶ良くなっていた。
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