ブッコロー社長になる
最近私はゆーりんちー
小さな積み重ね
これは、ブッコローが独立し、ベンチャー企業を起こすことになった今から10年先の未来のお話。
朝5時、自転車のサドルに跨り一生懸命足を動かす。
有隣堂のyoutubeをやっていた頃は、東横線に乗り優雅に通勤していたのに今では、始発すらない時間に出勤をしている。原因は、そうベンチャー企業の社長業が忙しすぎるのだ。
ブッコローの愛くるしいぬいぐるみがジャスティンビーバーの目に止まり、SNSで拡散されると瞬く間にTVやyoutubeの出演が増えた。案件の多さに有隣堂ではもう抱えきれない、となり、独立を余儀なくされて早5年。人気は衰えることなく、youtubeの撮影に加え、インタビューやグッズ販売計画など常に仕事に追われている。
『今日の撮影では何の話をしようかー。何も思いつかねーし、ザキに適当に無茶振りしようかな〜。』
自転車を漕ぎながらそんな独り言を呟く。やる気なさそうな言葉とは裏腹に、頭の中では台本のページをめくり、高速で今日の段取りを組み立てていく。
ブッコローは思う。正直、今の生活はすごくしんどい。大好きだった競馬は行けなくなり、休日も年に数回になってしまった。そして、その休日でさえ、家族サービスで消えるのだ。
ブッコローがなぜそこまで頑張るのか、もちろん視聴者の笑顔のためというのはあるが、実はもう一つ、大事な理由があった。
それは、頑張るって楽しいということと伝えたい!というものだった。
昔、ブッコローが子供だった頃、カッコイイ先輩ミミズクがいた。彼は、バリバリ仕事をし、周りから頼りにされ、責任のある仕事も笑顔でやっていた。ブッコローが忙しいのに、なぜそんなに楽しそうなのか聞いた時には、
『君も努力してみたらわかるよ。』
そう返してくれるだけだった。
その時はよくわからなかったが、社会人になり目の前のことに一生懸命になっていたら、分かってきたことがあった。それは、努力は自信につながるし、自信は楽しい人生を作ってくれる。ということだった。
時が経つにつれ、先輩は頑張ってるのに楽しそうなのはなぜだろうという疑問は、頑張ってるから楽しそうなのだ。という理解に変わった。
そんな事実に気づいてブッコローは思う。
『頑張るっていいことだぞ。努力は辛いこともあるし、報われないこともある。
それでも、私は頑張ってきたという事実だけは無くならない。
その小さな積み重ねが自信を作り、人生を楽しくしてくれる。』
一生懸命働くことを通して私はそのことを伝えたいと思う。
だから今日も早朝から出勤し、バリバリ働くのだ。
ちょっとサボりたいなって気持ちを持ちながら。
『あ〜魔法陣で会社と自宅繋いで一瞬で出勤とかしたいな〜。』
ブッコロー社長になる 最近私はゆーりんちー @you-rinchi_misaki
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